Interviews: Supreme のアクセサリーも手がけるデザイナー、ガブリエル・ユレスト

『HYPEBEAST』の撮影隊が潜入

デザイン
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ニューヨーク・ブルックリンを拠点とし、〈Supreme(シュプリーム)〉や〈Nike(ナイキ)〉、複数のNBAチーム、Futura(フューチュラ)、Kanye West(カニエ・ウエスト)、Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)、Jay-Z(ジェイ・Z)などストリートシーンに絶大な影響力を持つ名をその顧客リストに並べるジュエリーデザイナーGabriel Urist(ガブリエル・ユレスト)のスタジオに潜入、そのデザインプロセスやクリエイティビティに迫るべくフォトシューティングとインタビューを敢行。

なにはともあれ、まずはその様子を下からチェックしてみてほしい。

- 普段はどのように毎日を過ごしているの?

まずベッドから抜け出して、やりたいことをやる。それから出来るだけ楽しむ。

- どのようにデザインというものに興味を持つようになったの?

4歳の頃、ギリシャ神話についての絵本を持ってたんだ。1983年ごろの話だね。僕はそこに描かれているイラストが大好きだった。デザインに興味を持った最初のきっかけって意味ではそういったものなのかな。

あと、僕の作品のいくつかのものは決して“プロダクトのためにデザインされたもの”ではないとも言えると思う。僕はその作業はただの“デザイン”ではなくて、何か違うものみたいに思えてくるんだ。もっと自分のスタイルやインプットを落とし込めるもっと自由なもの。それこそ僕が“デザイン”に興味をもったポイントだったんだと思うね。あと僕は11歳ぐらいの頃からとても頻繁に料理をしていたんだ。“何かを作る”っていう点では料理の存在も大きいね。

- ジュアリー制作を始めたきっかけは?

昔お母さんのためにネックレスを作ってあげたことがあって、そのとき単純に楽しいと思えたし良い気分になれてね。当時の僕の憧れの存在は音楽を作っていた兄だった。それで僕も何か作りたいと思うようになったんだ。あとジュエリー制作を始める前は絵を描いていたんだよ。手を使ってする仕事が好きなんだ。

- ジュエリーに完成に至るまでの普段のプロセスはどんな感じ?

それはアイテムによってバラバラだね。大体は「やぁ、君のアイテム最高だよ。僕にも何かやってくれるかい?」って感じか「やぁ僕らは君の仕事が気に入ってね。なにか斬新なアイテムを作りたいんだけど手伝ってくれるかい?」って感じで仕事がやって来るんだ。

それからジュエリー制作には大きく分けて2つの伝統的な方法があるんだ。キャスト(鋳造)を用いる方法とイチから組み立てていく方法の2つ。でも今は3Dプリンターとかに代表されるような新たなテクノロジーがどんどん台頭してきているから、今やジュエリーを創る方法なんかいくらでもあるようなものだね。僕はオリジナルなものを作ることに拘っているんだ。他人の作品や自分の過去のアイテムを見本にしたりコピーするようなことはしない。

Supremeみたいなビッグブランドとコラボレーションする時は、まず僕の美学と制作に関する知識を相手に伝えるんだ。多くのファッションデザイナーは制作プロセスについて知らないことが多いし、僕自身作り方を知らないもののデザイン方法は分からないからね。それからルックや快適性を考慮した上で僕は仕事に取り掛かってサンプルを作り上げ、そこから完成に向けて洗練させていくんだ。

- どういったアイテムを制作する時に喜びを感じますか?

やっぱりギフトかな。愛であったり友情であったり、人と人の関係を象徴するものを創る時はより力も気持ちも入るね。婚約指輪なんか時にさ。

- ニューヨークという街が与える影響はなにかある?

街というよりもやっぱり人や建築から受ける影響はあるかな。小さい時建築家になりたいと思っていた時期も僕にはあったんだ。ニューヨークは僕のホームさ。僕の仲間たちはこの街にいる。もし何かやりたいことがあるならば、それを成長させてくれる何かが必ずこの街にはあるんだ。それが僕がニューヨーク好きな理由だね。

- 他にも何か影響を受けているものはある?

自然、バスケットボール、ヒップホップ、最愛の家族、たくさんあるよ。

- Wu-TangやSupremeといったビッグネームとのプロジェクトの際はどんな感じ?

きっと誰もが少しは貴金属や宝石でできたジュエリーや美しいものには興味があるんだ。僕は多くの友達と一緒に仕事をしているだけ。

- これまでで一番印象的だったプロジェクトは?

いまはブロードウェイで今年の2月からやるショウのためのジュエリーを作っているところなんだけど、それも僕にとってはとても大きな意味を持つものなんだ。僕の母は劇作家だしね。あとは2003年に作ったスニーカーをモチーフにしたペンダントチャームも未だにお気に入りの作品の1つ。あとは僕の大好きな人達のためにこれまでに作った結婚指輪の数々ももちろん印象的だね。

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