Sound Sports が体現するデジタル x クリエイティブの世界と G-SHOCK
初代G-SHOCK DW-5000CのDNAを受け継いだニューモデルがAI技術によりパワーアップ
1983年に“落としても壊れない”という常識を覆す時計として発売された〈G-SHOCK(ジーショック)〉。その初号機 DW-5000Cのオーセンティックな角形デザインを継承しつつ、新たな耐衝撃構造と外装設計の両面で大幅な進化を遂げたフルメタルモデル GMW-BZ5000が登場した。〈G-SHOCK〉直系の5000シリーズ最新作である本モデルは、40年以上にわたり蓄積された〈G-SHOCK〉の耐衝撃データをもとに、構造の最適化プロセスにAIを活用した点が大きな特徴だ。これにより従来の衝撃性能を維持しつつ、これまでにないデザインを実現した。人間が設計したベースをもとにAIが耐衝撃構造に最適なパターンを導き出すという、デジタルとクラフトが融合した新たなアプローチが取られている。
今回の発売を記念し、東京を拠点に活動するクリエイティブコレクティブ「Sound Sports(サウンドスポーツ)」にフォーカスした。AIやCGIをファッションやクリエイティブに取り入れることが一般的になる以前から、デジタル技術を使用した表現に取り組んできた「Sound Sports」は、DJレーベルとしての側面を持ちながら、音楽イベント、ファッション、ビジュアル制作などジャンルを横断した表現を展開している。メンバーは、アーティストのISLND、ファッションブランド〈i SHII(アイ シイ)〉を手掛けるRyota Ishii、ヘアメイクアーティストのHoride Shota、CGIクリエイターのYuhei Hosokawaの4名。それぞれが音楽、CGI、写真など異なる専門性を持ち寄り、多層的なクリエイティブを生み出している点も「Sound Sports」の魅力だ。
また、今回の記事のビジュアル制作も彼らが担当した。歴史あるプロダクトがAIを取り込み進化するというテーマのもと、デジタルネイティブとして東京のクリエイティブシーンをリードする彼らの視点から、現代におけるデジタルとフィジカルのバランス、ブランディングにおけるタイムレス性、そして今回のビジュアル制作の意図に迫った。
Hypebeast Japan:まずはSound Sportsについて教えてください。
ISLND(以下I):2018年にSound Sportsを結成しました。最初は、各自が作ったDJミックスをひとつのSoundCloudアカウントにアップするラジオ的なプロジェクトから始まりました。そこからTシャツなどのアパレル販売、イベント、ビジュアル制作など活動の幅が自然と広がり、今に至ります。
その2018年から現在までを振り返って、どのように東京でのポジションを築いてきましたか?
Ryota(以下R):東京のカルチャーシーンのなかで自分たちの立ち位置はあまり意識してきませんでした。僕らが好きなことを続けていたら、徐々に見てくれる人が増えてくれたという印象です。
メンバーそれぞれ異なる分野を強みに個人でも活動していますが、一緒に活動する中で価値観や物事の見方の違いを感じることはありましたか?
Yuhei(以下Y):各自フィールドは全然違うのですが、作品に対する瞬間的なフィードバックが4人ともかなり似ていると思います。なので、制作における“あり、なし”の判断をエフォートレスに共有できているからこそ、一緒にやれるんだと思います。
今回G-SHOCKの新作は内部構造の最適化プロセスに AIを活用しているのが大きなポイントで、デジタルと人間のクラフトマンシップが融合した非常に新しい試みになっています。こうしたデジタル技術は皆さんのクリエーションにどんな影響を与えていますか?
R:写真はだいたいフィジカルに撮影する作業ですが、その中で現実離れした被写体や“デジタルっぽい”違和感を取り入れるのが好きです。フィジカルで撮ったものをデジタルに寄せるというバランスを常に意識しています。
Y:僕の分野(CGI)では、デジタルがないと成り立たない部分が大きいです。AIが生成したコードをベースにCGソフトに組み込んだりと、役割分担ができるので制作物の質も速度も高めることができると感じています。
I:国外のプロデューサーやアーティストとオンラインで、国を越えてリアルタイムでミックスの作業ができるなど、僕の音楽制作の過程においてもデジタル技術の影響はとても大きいです。
デジタル化が進む中でフィジカルの面が薄れていく現代社会ですが、そういった現象に対する不安や嫌悪感などはありますか?
R:僕らはデジタル化が進んで社会が便利になることはすごく良いことだと思っています。使うか使わないかを選べる時代ですし、ネガティブには受け取っていません。
I:クリエイティブを行う身として、クリエイティブ以外の作業をデジタル技術に頼れることにより、好きなことに使える時間が確実に増える。それはポジティブですよね。
Y:ただ、なんでもAIに答えを求められる時代だからこそ、必要以上に頼りすぎないよう意識しています。
結成当時から、デジタルとフィジカルを横断する表現に取り組んできたSound Sportsですが、そのような活動の中で、新たに掴んだ感覚や気づきはありましたか?
R:最近特に強く感じているのは、デジタル表現だけで突き詰めることにはある種の到達点があるということ。その理解を踏まえた上で過去に遡って物事を考えてみたりインスピレーションを探したりと“新しい技術x古いもの”のミックスに可能性を感じています。
G-SHOCKは発売当初から大きくデザインを変えず、タイムレスな魅力があります。Sound Sportsの世界観もミニマルで、アパレルはシンプルで長く愛用できるものが多いと感じます。幅広いクリエイティブの過程で、特に意識していることは何ですか?
Y:「タイムレスなものを作ろう」と意識しているわけではありませんが、結果的にそういうものが好きなんだと思います。
I:短期的に売れるものではなく、10年かけてじわじわ伝わるモノの方が、長い目で見て多くの人の生活を豊かにできる。長く愛される何かを作ることには、大きな価値があると思っています。
Sound Sportsとして、ぶれないクリエイティブの軸を作るために意識していることは?
R:自分が“何が好きか”をよく知っておくこと。それが明確なら大きくぶれることはないと思っています。あとは興味を持ったものは全部試してみることですね。やってみて初めて、自分の軸がはっきりする。
Y:僕は、新しいことに挑戦したときに得た自分自身の体験や感覚を大切にしています。留学中に多様な文化の人たちと関わるなかで生まれた、新しい感覚や物事の見方は、自分の中に軸を築いていくうえで大きな影響を与えてくれました。
I:結局は、本当に好きなことに向き合うことだと思います。好きなことに没頭して、逆に違うなと感じたものは無理にやらない。その判断が大切だと思います。
ちなみに、今回初めて実物の時計を見た印象は?
R:AIやデジタル化が進んでいるいま、タイムレスなデザインを現代的にミックスする姿勢がとても良いと感じました。長い歴史があるブランドがこのようなアプローチを取ることは面白いですね。
普段時計をつけるときに意識していることはありますか?
R:服を選ぶときと同じで、完成形のイメージにどう合わせていくかだと思います。存在感が強すぎない時計なら普段から日常的に使いますし、背伸びしすぎない自分のキャラクターに合う時計を選ぶことも大事だと思います。
今回の3色のうち、自身が思う自分の色とは?
R:黒ですね。
Y:シルバーです。
I:僕もシルバーです。
最後に、本記事のビジュアル制作を担当したRyota さん。世界観の見せ方で意識したことは?
R::G-SHOCKはデザインは大きく変えずに、中身をアップデートし続けている。その姿勢にすごく共感しました。ビジュアルもAIやCGIで全部つくることもできたんですが、今回は背景をCGで合成しつつ時計自体は実写で撮りました。最新技術だけで完結させるより、フィジカルな要素をひとつ入れるほうが“G-SHOCK の哲学”に近い気がして。CGだからこそ表現できる “現実にありそうだけれども非現実味もある” という絶妙なバランスに挑戦しました。
「Sound Sports」のクリエイションには、変わらず貫かれる1本の軸がある。AIなどのデジタル技術が日常的に浸透する現代において、自分自身が大切にする価値観やフィジカルな感覚に従い作品を作り続ける彼らの姿勢は、変化し続ける時代の中で芯を曲げずに発展する〈G-SHOCK〉の姿勢とどこか重なっている。「Sound Sports」が今後どのように自らの歴史を刻んでいくのか、ますます楽しみだ。
GMW-BZ5000は、AIと人の技術を掛け合わせた新たな耐衝撃構造に加え、新開発の高精細MIP液晶を搭載。屋外でも優れた視認性を発揮する。時計表示は4種類あり、アプリ連携でフォントの切替も可能。カラーはシルバー、ブラック、ゴールドの3色展開で、価格はそれぞれ93,500円、10万2,300円、10万2,300円(全て税込)。詳しくは〈G-SHOCK〉公式ウェブサイトで確認しよう。




















