visvim 発行の雑誌 『Subsequence』vol.7の刊行記念イベントが開催
創刊号からファッションページを担当しているサミュエル・ブラッドリーとスティーヴン・マンの作品10数点の展示/販売を実施
〈visvim(ビズビム)〉の発行する雑誌『Subsequence(サブシークエンス)』の最新号となるvol.7が、9月7日(土)にリリース。本誌の刊行を記念し、東京・中目黒の『VISVIM GENERAL STORE / VISVIM GALLERY』にて、イベント “Subsequence Salon vol.4”を同日より開催する。
『Subsequence』は〈visvim〉が年2回、不定期に発行している雑誌であり、毎号テーマを設け、質の高いコンテンツを掲載している。前号発行からおよそ10カ月ぶりとなる最新号のテーマは「Remember?(リメンバー?)」。時代の流れの中で消えていきそうな個人のごく小さな歴史を、覚えている僅かな人たち同士で確かめ合い、伝えていく。そんなニュアンスを込めて編んだ号だという。
巻頭エッセイは作家の若菜晃子や米ロサンゼルスのセレクトショップ『South Willard(サウス・ウィラード)』の店主 ライアン・コンダー、詩人/マルチモーダル人類学者のふくだぺろ、編集者/ブックコレクターのデヴィッド・ジェイコブ・クレ イマーらが執筆。メインとなる特集企画 “Reminiscing over you(人の記憶をつなぐ)”では、ミッドセンチュリー期のアメリカ・カリフォルニア州の忘れられた陶芸家、メキシコのフォークアートを愛し記録し続けた女性、フランス中南部で農具コレクションを受け継ぐ家族を取材。一瞬ごとにかき消され、忘れられていく小さなものに目を向け、耳を傾ける人々や彼らの心の中に永遠に存在し続ける物語を紹介する。その他にも〈visvim〉の中村ヒロキとある東京の古民家を巡るストーリー、北カリフォルニアの小さくも魅力的な町 カーメル・バイ・ザ・シーに暮らす人々が伝える街の魅力をまとめたレポート、〈dosa〉デザイナーのクリスティーナ・キムや彫刻家ラファエル・ザルカのアトリエの取材記事など、充実のコンテンツを美しいヴィジュアルと詳細なテキストでお届けする。定価は4,500円(税別)。
本誌刊行に併せ、9月7日(土)より〈visvim〉の中目黒店舗『VISVIM GENERAL STORE / VISVIM GALLERY』にてイベント“Subsequence Salon vol.4”を開催。“Subsequence Salon”は雑誌『Subsequence』のディレクションによって選びぬかれた古今東西のアート&クラフトを期間限定で展示/販売するポップアップ・ギャラリー。今回は創刊号から〈visvim〉〈WMV〉のファッションページを制作しているフォトグラファー、サミュエル・ブラッドリー(Samuel Bradley)とスタイリストのスティーヴン・マン(Stephen Mann)の協力のもと、これまで本誌に掲載してきた写真を中心にアザーカットも含めて選定した10数点の作品の展示/販売を行う。
毎号ページ制作にあたり編集部から2人にリクエストするのは「本誌テーマに沿うものであること」のみ。それに応える形で2人がクリエイティビティを表現したページは、目を引く大道具や特設セットなどの手の込んだ撮影はもちろんのこと、細部の小物にこっそり潜ませたメッセージまで隅々まで作り込まれている。ビジュアルに過度な情報は載せたくないという意図から、商品のキャプションが全くないのもこのファッションページの特徴。本誌では大判を贅沢に使ったレイアウト、納得いくまで調整した印刷で迫力あるビジュアルページを再現しているが、その元となるプリント作品の豊かな表現には敵わない。今回の展示では、誌面では再現が難しいキャストの微妙な表情のニュアンス、プロップや洋服の細かなテクスチャーまで見ることが可能に。そして、サミュエルの写真作品が日本国内で展示されるのはこれが初めて。彼らのクリエーションを直に体験できる貴重な機会に、ぜひ足を運んでみてほしい。
Subsequence Salon vol.4
“Samuel and Stephen’s Works(サミュエルとスティーブンの仕事)”
会期:2024年9月7日(土)~16日(月)
会場:VISVIM GENERAL STORE / VISVIM GALLERY
住所:東京都目黒区青葉台1-22-11
営業時間:11:00-20:00
TEL:03-6452-4772