ドイツ・ベルリンのテクノ文化がユネスコ無形文化遺産に登録
約10年前から提唱されていたアイデアが実現
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「UNESCO(ユネスコ:国際連合教育科学文化機関)」は3月13日(現地時間)、ドイツの無形文化遺産にベルリンのテクノ文化を含む6件を新たに登録したことを発表した。
ベルリンのテクノ文化を文化遺産に登録するというアイデアは、数学者であり音楽学者でもあるハンス・クースト(Hans Cousto)が10年ほど前から提唱していたもので、ラブパレード(Loveperade)の共同設立者であるDr. Motteと非営利団体「Rave The Planet」のチームが実現させた。彼らは2022年11月に「UNESCO」に申請書を提出していたという。
ドイツの首都ベルリンのテクノシーンが長年にわたってこのジャンルやクラブカルチャーを牽引してきたことはよく知られているが、現地のクラブは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以降、未だ苦境を強いられている。現地のクラブオーナーや支援者らによる組織委員会『Clubcommission』のメンバーであるルッツ・ライヒゼンリング(Lutz Leichsenring)は、今回の決定は「ベルリンのテクノ・プロデューサーやアーティスト、クラブオーナー、イベントオーガナイザーにとっての新たなマイルストーンとなるでしょう。また、クラブカルチャーが保護と支援に値する貴重なセクターとして認識される重要な契機となると思います」とメディアに対しコメントした。
Berlin techno culture is recognized as a UNESCO World Heritage Site! 💥
This another milestone for Berlin techno producers, artists, club operators and event organizers. https://t.co/Bd1EnvJRN4— clubcommission (@clubcommission) March 13, 2024