環境活動家が“ビーナスの誕生”に洪水被害の写真を貼り付けて抗議
これまでの抗議と比較して落ち着いたものとはなったが……

2月13日(現地時間)、イタリア・フィレンツェに位置する『ウフィッツィ美術館(Uffizi Galleries)』で展示されていたサンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli)による名画 “ビーナスの誕生(The Birth of Venus)”に、環境活動家2人が、洪水被害の写真を貼り付けて抗議を行なった。
環境保護団体「ウルティマ・ジェネラツィオーネ(Ultima Generazione)」に所属する2人の環境活動家が貼り付けたのは、2022年11月、イタリア北部を通過した暴風雨 キアランにより、甚大な被害を受けたトスカーナ州の洪水被害の様子。彼らは「(イタリア政府は)洪水で家が壊れたのは偶発的な出来事であり、人間が防げるものではなかったと主張しています。そして、これらの現実の問題を対処する代わりに、ばかげた法律を制定しています」と抗議した。これまでのフィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の“ひまわり”へのトマトスープから始まり、クロード・モネ(Claude Monet)の“積みわら”にマッシュポテト、ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の“真珠の耳飾りの少女”に頭を打ち付けるなどの事件と比較してやや落ち着いた(?)抗議とはなったが、2人はのちに警察に連行され、逮捕されたとのこと。