環境活動家の男性がフェルメールの代表作 “真珠の耳飾りの少女”に頭を打ち付ける
またしても名画が標的に

Vincent van Gogh(フィンセント・ファン・ゴッホ)の代表作 “ひまわり”にトマトスープをかける事件や、Claude Monet(クロード・モネ)の“積みわら”にマッシュポテトを投げつけるなど、名画を標的にした事件が相次いでいる。そんな中、今度はオランダ・ハーグにある『マウリッツハイス美術館』に展示されているJohannes Vermeer(ヨハネス・フェルメール)の世界的名画 “真珠の耳飾りの少女”に環境活動家の男性が頭を打ち付け、トマトスープをかけるといった抗議活動が勃発。
10月27日(現地時間)、環境保護団体「JUST STOP OIL」のメンバーと思われる男性3人が、Vermeerの“真珠の耳飾りの少女”の前に出現。1人は頭を絵画に打ち付け、もう1人は手を絵画横の壁に接着し、3人目はトマトスープらしき液体を絵画にかけるなどの抗議活動を実施。『Twitter』に投稿された映像によると、活動家たちは「美しく貴重なものが目の前で破壊されるのをどう感じるか。地球の破壊を見るのと同じ気持ちだ」などと叫んでいた。3人の抗議者は、“商品に対する公衆の暴力”の容疑でオランダ当局によって逮捕された。
BREEK – Meisje met de parel van Johannes Vermeer besmeurd in #Mauritshuis. pic.twitter.com/XzAZTOoBv9
— Steven Bakker (@Kolpen) October 27, 2022
なお、作品はガラスで保護されていたため損傷は無かった模様。『マウリッツハイス美術館』は「芸術は無防備です。マウリッツハイスは、いかなる目的であれ芸術に損害を与えようとすることを強く拒否します」と声明を発表した。