Taiga Takahashi 改め T.T が“藍泥染め”の限定アイテムを展開するポップアップイベントを開催
深い藍色が美しい“藍染め”の上から、奄美大島で1,300年前より伝わる伝統染色 “泥染”で丁寧に染めを施した限定アイテムを名古屋・岡山のセレクトショップで特別に販売
京都を拠点とするファッションブランド〈Taiga Takahashi(タイガ タカハシ)〉改め〈T.T〉が、改名後初のコレクションとなる2023年秋冬シーズン “BETWEEN SKY & SOIL(空と土のあいだで)”をローンチ。新シーズンローンチに伴い、“藍泥染め”の技法を用いた限定アイテムを展開するポップアップイベントを、愛知・名古屋『kink chikaramachi lab.』と岡山『CASANOVA&CO』の2店にて本日9月16日(土)より順次開催する。
〈T.T〉は、デザイナー/現代美術家として活躍した創設者・髙橋大雅の逝去を受けて、今年2月にブランド名を〈Taiga Takahashi〉から変更。2023年秋冬シーズンより、彼の遺志を引き継いだデザインチームがコレクションを手掛けている。
生前の髙橋大雅は、「ものづくりの本当の価値は歴史の中にすでに存在しているのではないか」、そんな思いを抱き、時間をサバイブした衣服の布地や縫製、ディテールなどを考古学の観点から研究し、新たな再解釈を加えて現代に蘇らせるといった手法で自身のコレクションを制作。彼は「衣服は記憶を辿る装置である」と結論付け、織りや染め、縫製に至るまで日本古来の伝統技術や天然素材を使い、100年後の未来にまで残る「時代を超越する衣服」を目指してものづくりを行っていた。
そんな髙橋の理念に基づき、深い藍色が美しい“藍染め”の上から、奄美大島で1,300年前より伝わる伝統染色 “泥染”で丁寧に染めを施した限定アイテムを新たに製作。この限定アイテムを、ブランド立ち上げ初期より髙橋の哲学に共感し、取り扱いを継続している2つのセレクトショップで特別に販売する。
まずLOT.303 Coverall Jacket(10万4,450円)は、名もなき1910年頃のアメリカのカバーオールから生まれたジャケット。直線的な縫製、平面的なパターンによる簡易化、生地の耐久性やポケットの形など、全て重労働に耐えゆくための機能的なディテールを取り入れた仕様に。また、当時使用されていた刻印入り鉄製ボタンを再現したオリジナルボタンを備え、時間が経つことで錆びてゆき、経年変化も楽しめる。Lot.603 Sweat Shirt(49,500円)は、人工素材が広く普及する1950 年代より以前のアメリカンスポーツウェアの原点から着想したスウェットシャツ。丸胴の裏毛は和歌山にある吊り編み機で作成し、USAコットンを使用することで、ドライな質感を持つ独特な風合いの生地に。Lot. 601 Tee Shirt(38,500円)は、肩傾斜が無く、ボートネックの様な首元や伸び止めのために2重になっているネックリブなど、ヴィンテージのディテールを再現した1枚。丸胴の天竺はスウェットと同様に和歌山にある吊り編み機で作成している。
Lot. 209 Buckle-backed Trousers(94,600円)は、股上がかなり深く、わたりから裾まで真っ直ぐに落ちた太めのシルエットが特徴の1本。丸くカーブしたフロントのポケットのあき部分に付いたリベット、後ろ側に付属したバックルバックなど、ヴィンテージを元に残すべき部分は残した設計に。ドーナツボタンは1910年代の私物のカバーオールからデザインを抽出し、バックルバックに使用したバックルも型からオリジ ナルで鉄素材で製作。ドーナツボタン、バックルともに特徴的なブランドアイコンの細かい線が刻印されている。全てのアイテムは長年培われた熟練の技を持つ職人の手作業で染め上げられ、一枚一枚が唯一無二で深みのある美しい表情を生み出している。〈T.T〉の丁寧なものづくりと日本の伝統技術が融合した特別なアイテムを、ぜひこの機会に手に入れてほしい。
T.T Autumn Winter 2023 Collection POP-UP
kink chikaramachi lab.
開催期間:9月16日(土)〜24日(日)
住所;愛知県名古屋市東区主税町二丁目18番地
営業時間:12:00〜20:00
定休日:毎週水曜日及び第1・第3火曜日
TEL:052-971-3800
CASANOVA&CO
開催期間:9月30日(土)〜10月15日(日)
住所:岡山県岡山市北区野田3-1-29
営業時間:12:00〜20:00
定休日:不定休
TEL:086-243-5607