初のヘッドセット Vision Pro の発表後に Apple の株価が下落
約49万円という高額の価格設定に消費者から不満の声が続出

6月5日(現地時間)、「Apple(アップル)」は世界開発者会議「WWDC 2023」において同社初のヘッドセット Vision Pro(ビジョン プロ)を発表。同社が開発した初の空間コンピュータであるVision Proは、約7年の開発期間を経て完成した“Apple史上最も野心的なプロダクト”とされている。公式発表前から大きな期待が寄せられていた同製品のお披露目後、なぜか「Apple」の株価が下落したと報じられた。
「Apple」の株価は「WWDC 2023」の開催初日を控えた取引時間中に前日比2.2%高の184.95ドル上昇し、過去最高値を更新したという。しかし、Vision Proの発表直後より最大約3%下落し、終値は前日比0.8%安という結果となった。『Forbes』などの報道によると、このような結果を招いたのはVision Proの販売価格が原因だという。発表前は3,000ドル(約42万円)程度と予想されていたのに対し、実際は3,499ドル(約49万円)という販売価格に。これを受けて、高価格帯の製品の普及には時間がかかり、目先の収益拡大は限られるとの見解が大半を占めたようだ。また、SNS上でも多くの消費者から価格設定に対する不満の声があがっている。