スタジオジブリが宮崎駿監督による長編作品『君たちはどう生きるか』の予告編を公開しないと発表

宮崎駿監督の手掛ける10年ぶりの長編作品として注目を集める『君たちはどう生きるか』。「スタジオジブリ」は、7月14日（金）の公開に先立ち、本作のトレーラーや広告を一切公開しないと発表した。

2013年公開の映画『風立ちぬ』の公開後、引退を発表したものの、2017年に発言を撤回した宮崎駿監督。同作以来、宮崎駿監督による10年ぶりの長編作品となる『君たちはどう生きるか』は、同氏が幼い頃に読んで感動したという、1938年発表の吉野源三郎の同名小説のタイトルを借り、新たに生み出した“壮大なファンタジー”作品だ。「スタジオジブリ」は、2022年12月に謎めいたポスターを公開したものの、あらすじやキャスト、物語の舞台、登場人物など、本作にまつわる詳細を一切明かしていない。『The Hollywood Reporter』によると、プロデューサーの鈴木敏夫は「これまでのスタジオ運営の一環として、ジブリは私たちが作った映画をたくさんの方に見にきてもらいたいと思っていました。そのために色々なことを考えて、さまざまなことをしてきたんですが、今回は、そろそろやる必要はないかなと思いました」と語り、映画上映前には、これ以上の情報を公開しないことを明らかにしたという。

さらに、「この夏、ほぼ同時期にアメリカ映画が公開されるんです」と述べ、「彼らはその予告編を3本作成し、1本ずつ公開しました。3本全て見れば、映画で何が起こるかが全てわかります。では、映画ファンはそれについてどう感じているのでしょうか？予告編だけ見て、実際に映画を見に行きたくなくなる人もいるはずです。だから、その逆をやりたかったんです」と続けている。

Today producer Toshio Suzuki declared that Studio Ghibli won’t publish any image / trailer / advertisment before the release of new Hayao Miyazaki’s movie “How do you live ?” on July 14th.
This old teaser poster will remain the only picture available.https://t.co/Is13FxZIZ7 https://t.co/thY5idUvTf pic.twitter.com/SePSPFqtYS

— Catsuka 💙 (@catsuka) June 2, 2023