ブラッド・ピットがヴェネチア国際映画祭でドレスダウンの見本のようなフォーマルの着こなしを披露
足元に合わせたのは街で普通に売ってる〈adidas Originals〉のGazelle
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9月1日(金)に日本で公開となった映画『ブレット・トレイン』が好調なBrad Pitt(ブラッド・ピット)は、8月31日(現地時間)に開幕した第79回「ヴェネチア国際映画祭」で、Marilyn Monroe(マリリン・モンロー)の生涯を描いた映画『ブロンド』主演のAna de Armas(アナ・デ・アルマス)と共にレッドカーペットに登場したのだが、その時のフォーマルの着こなしが秀逸と話題になっている。
レッドカーペットといえば、さまざまなアーティスト、セレブリティの登場で常に着用するファッションが話題となり、各ファッション・メゾンもこぞって最新のフォーマルウェアを打ち出す機会となっている。男性の場合、ほとんどが体型に合ったフォーマルウェアに身を包み登場するのだが、この時のPittは黒のセットアップ上下でクラシックなボートに乗って登場し、会場に設置された桟橋からは、足元に履いた〈adidas Originals(アディダス オリジナルス)〉のGazelle(カゼル)で赤い絨毯に降り立った。
ほとんどのメディアが彼の履いたGazelleを話題にしているが、『Hypebeast』的に驚いたのは、ルーズなシルエットのセットアップの方だ。どこのブランドかは明らかにされていないが、ぎりぎりフォーマル、見方によればカジュアルという攻めたセットアップはこの日の為に作られたカスタムオーダー品かもしれない。素材はウール/シルクを思わせる光沢があり、そのほとんどのシームがハンドステッチと思われる縫い方で処理され、かなり大きめの2つの釦がフロントに付いている。また、両袖口には5つの釦が配され、そちらも通常よりやや大きめで、明らかに“はずし”を狙ったディテールとフィッティングだ。また、襟元にも注目して欲しいのだが、ネックが2サイズくらい大きめの白シャツに蝶ネクタイをしており、これもやはり“はずし”としか思えないチョイスだ。しかもそのルーズな首元から、金のネックチェーンまで覗かせるテクニックは計算づくなのだろうか。
〈adidas Originals〉のGazelleは、Pittが最近よく履いている〈Gucci(グッチ)〉とのコラボものとの噂もあったが、画像を見る限り、〈adidas〉公式ウェブサイトで普通に売られているネイビーカーラーに白ラインのインラインモデルと思われる。普段からフォーマルウェアなんて着る機会は少ないと思うが、ブラックのセットアップスーツなどで応用は効くはずなので、ちょっとしたパーティの場で真似してみたい着こなしだ。