韓国リウム美術館が近日開催の AR アート展 Kaleidoscope Eyes の作品を公開
ニナ・シャネル・アブニーをはじめ、チャオ・フェイやオラファー・エリアソンなどによる最先端作品を展示
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韓国・ソウルの漢南洞(ハンナムドン)に位置する『Leeum Museum of Art(リウム美術館)』は、「Acute Art(アキュート・アート)」のアーティスティック・ディレクターであるDaniel Birnbaum(ダニエル・バーンバウム)と共同で、“Kaleidoscope Eyes”と銘打ったエキシビションを開催し、まもなく公開する予定だ。美術館の屋内外のスペースを借り切って行われるこの“Augmented Reality(AR、拡張現実)”作品の展覧会では、世界的に有名な建築家や韓国の伝統的な景観デザインの巨匠が制作した建造物や庭園を背景に、国際的に評価の高い現代アーティストが考案したAR作品を展示する。
Danielは今回のイベントに向け声明で、「新しいメディアの出現は、常に芸術の新しい可能性を生み出し、各時代には、テクノロジーと芸術的創造性の出会いを実現する重要なアーティストが存在しているように思われます。今日のインタラクティブメディアは、アートの制作と流通にまったく新しい可能性を生み出し、拡張現実の到来は、新しい非物質的なアートを生み出すとさえ言えるでしょう」と述べている。
本展では、Koo Jeong A(クー・ジョン・ア)、Nina Chanel Abney(ニナ・シャネル・アブニー)、Darren Bader(ダレン・ベイダー)、Marco Brambilla(マルコ・ブランビラ)、Julie Curtiss(ジュリー・カーティス)、Olafur Eliasson(オラファー・エリアソン)、Cao Fei(チャオ・フェイ)、Alicja Kwade(アリシャ・クワデ)、KAWS(カウズ)、Lu Yang(ルー・ヤン)、Bjarne Melgaard(ビャーネ・メルガルド)、Ho Tzu Nyen(ホー・ツーニェン)、Precious Okoyomon(プレシャス・オコヨモン)、David Shrigley(デヴィッド・シュリグリー)、Tomás Saraceno(トーマス・サラセノ)ら16名の作家による全38作品のAR作品を紹介する予定となっている。
『Leeum Museum of Art』は開催に先駆け「この展覧会は、アーティストと来場者が現実世界と仮想世界の境界を横断し、最新のテクノロジーメディアを通じて交流することで、無限の可能性を持つ未来を想像し、アートとの関わり方についての先入観に挑戦する機会を提供します」とコメント。
様々な作品の中でも今回のハイライトとして、Lee Bul(イ・ブル)の新作AR作品 “Willing To Be Vulnerable – Metallized Balloon Ver.AR22(2022)”は、本展のために『Leeum』から依頼された作品となる。挑発的と独創的の間の緊張を刻む作品で、Leeの活動はパフォーマンス、彫刻、絵画、インスタレーション、ビデオなどの分野で活動している作家の作品は、主に未来的な考察や ユートピアの風景を表現している。
“Kaleidoscope Eyes”は、9月2日から11月27日(現地時間)まで開催される予定となっており、詳細は『Leeum Museum』のウェブサイトにて確認できる。また、『Leeum Museum of Art』と「Acute Art」のメディアパートナーシップによる展覧会の最新情報は、今後も引き続きお伝えして行くので、続報にも乞うご期待いただきたい。
Leeum Museum of Art
60-16 Itaewon-ro 55-gil
Yongsan-gu, Seoul
South Korea