イーロン・マスクが EV長距離トラック Tesla Semi を2022年中に出荷すると宣言
2017年の発表から5年目でようやく目標達成か
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「Tesla(テスラ)」のCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)は、8月10日(現地時間)に『Twitter(ツイッター)』を更新し、「2022年中にTesla Semi(セミ)のデリバリーを開始して、Cybertruck(サイバートラック)は来年だ」とツイートした。2017年11月に発表され、当初は2019年ごろに出回ると予想されていたSemiは計画が何度も延期された後、今年ようやく市場に投入される見込みとなった。
しかし、このEVトラックの航続距離が500mile(約800km)であることを問題視する声もあるようだ。500mileの航続距離では長距離輸送のトラックとしては不十分で、少なくとも750mile(約1,200km)に上げる必要がある、という。しかし、現在出回っている他の商用EVトラックと比較しても抜群の利便性だ、とポジティブに捉えているユーザーも多い。
では誰が最初に「Tesla」Semiを手に入れるのだろうか? 今のところ公式な発表はされていないが、米大手飲料メーカーの「Pepsi(ペプシ)」が最有力とされている。「Pepsi」はElonがSemiを発表した2017年当初、このEVトラック100台を自社の貨物輸送に追加するというオーダーを出しており、そのうちの15台を同社が所有するカリフォルニア州フリトレー・モデストの敷地をゼロエミッション施設にするというプロジェクトに投入する予定だったが、計画は度々延期されていた。しかし「Tesla」は最近、モデストの施設にトラック用のメガチャージャー・ステーションを設置したことから、納品が近づいていることがわかる。
日本でお目見えするのはまだ先のこととなりそうだが、とりあえずはElonが目論むアメリカ大陸での輸送システムのEV革命をどのように仕立て上げるのか、注視しておこう。
Tesla 500 mile range Semi Truck starts shipping this year, Cybertruck next year
— Elon Musk (@elonmusk) August 10, 2022