Chevrolet が NFT 作品と実車で Web3 に参入
NFTのMinting(発行)にちなんだ特別なカラー “Minted Green”を纏った2023年型Chevrolet Z06が登場
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アメリカの自動車メーカー「Chevrolet(シボレー)」は、初のミッドシップエンジンレイアウトのCorvette Z06(コルベット Z06)で、Web3に初参入することを発表。
「Chevrolet」は「SuperRare」主催の“Own the Color”オークションにおいて、デジタルアーティストのXSULLOが2023年型Chevrolet Z06にインスパイアされて制作した1点物のNFTと、同一カラーでカスタムペイントされた実車を出品。このオークション終了後に落札者はNFTのMinting(発行)にちなんだ特別なカラー “Minted Green”を“Own the Color”と宣言することができるようになるという。オークションは、6月20日から24日(現地時間)まで世界中の入札者に公開され、暗号資産のETH(イーサリアム)でのみ入札を受け付けるとのこと。
オークションの収益金は、すべて米国の教育慈善団体「DonorsChoose(ドナーズチューズ)」に寄付される。この非営利団体は、誰もが困っている教師に簡単に手を差し伸べられるように、またこの国のすべてのコミュニティの生徒が優れた教育に必要な道具と経験を持てるようになることを使命としている。オークションの制限、参加資格、落札方法など、すべての条件はこちらで確認できる。2022年、Chevrolet Z06は既に2つオークションに出品されており、ほかの非営利団体に460万ドルの慈善寄付金が集まっている。
“Own the Color”とは、「Chevrolet」が今後生産する2023年型Chevrolet Z06に“Minted Green”を使用しないことを意味する。このアート作品の所有権と信頼性を示すデジタル証明書に加えて、Chevrolet Z06の実車には、Z07パフォーマンスパッケージとカーボンファイバーホイール、記念のバッジ(プラーク)が装着され、オプションコード “RFN”が付く予定で、このオークションの車両が永久にほかにはない唯一無二の1台であることを証明している。なお、車両認識番号はコンピュータの言語である2進法のバイナリーコードをモチーフにしており、この車両とWeb3をさらに結びつけるものとなっている。
xsulloが描く鮮やかなこの作品は、“Own the Color”オークションが近づくにつれクリプトアートとNFTコミュニティで波紋を広げ続け、XSULLOの多数の作品が「SuperRare」で販売されているという。デジタルの世界をリアルに表現する方法として、“Own the Color”のアート作品は、NFTの年間最大イベントである「NFT NYC」の期間中、『The Crypt Gallery』で鑑賞することができる。ホスピタリティ業界初のNFTギャラリーである『The Crypt Gallery』は、アメリカ・ニューヨークの『Dream Hotel Downtown』に2店舗目を開設している。また、「Chevrolet」と「SuperRare」は、6月20日(現地時間)に『Twitter Spaces』を共同で開催し、『The Crypt Gallery』やxsulloなどがこのユニークな提案について意見を交わすことになっている。