KAWS の右腕として活躍したアーティスト サム・フリードマンの日本初個展が The Mass で開催

かつてKAWS（カウズ）のスタジオマネージャーとして経験を積んだ後に独立したアーティスト Sam Friedman（サム・フリードマン）の日本初個展 “Room Service（ルーム・サービス）”が、東京・原宿の『The Mass』にて5月28日（土）よりスタートする。

1984年に米ニューヨーク州オネオンタに生まれたFriedmanは、Pratt Art Instituteでイラストレーションとタイポグラフィーを学び、卒業後にさまざまなな仕事を経てKAWSのスタジオマネージャーに。数年間KAWSの“右腕”として働いた後、単独でアーティストとしての活動を開始し、これまでにアメリカやヨーロッパ、アジアで展覧会を開催している。彼の作品はClyfford Still（クリフォード・スティル）やBarnett Newman（バーネット・ニューマン）といったアメリカの抽象表現主義の画家の系譜に連なり、滑らかで流れるようなラインの繊細さと色彩のグラデーションが特徴だ。しかし、彼の参照するポイントは先人たちよりはるかに幅広く、具象画や風景画、日本の木版画にも目を向けているものといえる。

本展では、現在制作中の“Cave Paintings”シリーズから、すべて新作のキャンバス作品を展示。同シリーズは彼の初期の具象作品の中で生まれ、抽象化との反復の中で継続し、独自のスタイルを確立してきた。展示の度にFriedmanのプロセスの微妙な変化を感じることができる作品シリーズとなっており、今回のエキシビジョンでは大型の円形キャンバス作品を含む大作のほか、彼の絵画制作の循環的な性質と同様に複数のキャンバスに描かれた小さなスケールの連作も公開する。Friedmanの描く心象風景を具現化した新作や、作品の静謐さをこの機会にぜひ体感してほしい。

Sam Friedman Exhibition “Room Service”
会期：5月28日（土）〜6月26日（日）
会場：The Mass
住所：東京都渋谷区神宮前5-11-1
開館時間：12:00-19:00
休館日：月曜日、火曜日
Tel：03-3406-0188