ローガン・ポールが史上最高額となる6億円強の『ポケモンカード』を着用してプロレスデビュー
個人売買で取引された史上最も高価な『ポケモンカード』としてギネス世界記録を達成

アメリカのレスリング団体「WWE」は4月2日(現地時間)より、世界最大級かつ年間最大のプロレスイベント “WrestleMania 38(レッスルマニア38)”を開催。同大会において人気 YoutuberのLogan Paul(ローガン・ポール)は、The Miz(ザ・ミズ)とタッグを組み念願のプロレスデビューを果たしたのだが、その勝敗の結果よりも彼の首元に注目が集まっている。
Paulは、昨年6月に行われたボクシング元世界5階級制覇王者 Floyd Mayweather(フロイド・メイウェザー)とのエキシビジョンマッチで推定1億円のリザードンのカードの首からぶら下げるなど、『ポケモンカードゲーム』の世界的なコレクターとして知られている。また、同年12月に350万ドル(約4億円)で購入した『ポケモンカードゲーム』英語版のBase Setの1st Edition(初版)の未開封ボックスが、偽物であったことも大きな話題となった。
今回のデビュー戦では、Paulは首元から『ポケモンカードゲーム』の中で最も希少とされるピカチュウのホログラフィックカードを首から下げて登場。このカードは1997年と1998年に『コロコロコミック』が主催するイラストコンテストで配布された“イラストレーター”コレクションの中の1枚で、ピカチュウをデザインしたイラストレーター にしだあつこ氏による描き下ろしのイラストが大きな特徴。このカードは当時39枚しか生産されなかったと言われており、さらに良いコンディションのものは滅多に市場に出回らないことから、世界中のコレクターの間では“最も入手困難かつ重要なカード”として神格化されている。
今年2月に、このピカチュウのホログラフィックカードの“NM 7(ニアミント7)”のコンディションのものが『Goldin Auctions』で約90万ドル(約1億360万円)で落札された。しかし、今回Paulが首から下げていたのは同じカードでも完璧な保存状態を示す“Gem Mint 10(ジェムミント10)”の評価を得た1枚。ちなみに、ピカチュウのホログラフィックカードで“Gem Mint 10”のコンディションのものは、現在この1枚しか存在しないという。彼は同カードの“MINT 9(ミント9)”のコンディションのものを既に所有しており、昨年7月に同カードに400万ドルを加えてイタリアの有名なカードコレクター Matt Allen(マット・アレン)とトレードし、“Gem Mint 10”のカードを手に入れたようだ。このトレードは、総額で527万5,000ドル(約6億4,600万円)の取引価格で成立したとのこと。
Paulのペアは結局試合には敗れたものの、終了後の控室で「Guinness World Records」の審査員から彼のピカチュウカードは「個人売買において527万5,000ドルで取引された史上最も高価なポケモンカード」として認定された。
.@LoganPaul wearing the most expensive @Pokemon card in the world right now at #WrestleMania! 🤑🤑🤑 pic.twitter.com/ZnCTZD8ln9
— WWE (@WWE) April 3, 2022