TikTok が SNS 上でバズり中の “Milk Crate Challenge” を投稿禁止に
階段状に高く積み上げたコンテナの上を歩くチャレンジに世界中の医療従事者が警告

さまざまなジャンルのバイラル動画を生み出し続ける動画投稿アプリ『TikTok』だが、その拡散力は時に人々を危険な行動に走らせてしまう。海外の『TikTok』ユーザー間で流行している“Milk Crate Challenge(ミルククレート・チャレンジ)”を見たことがあるだろうか。現在最もハイリスクなSNSトレンドの1つと言える。
“Milk Crate Challenge”とは、階段状に高く積み上げた牛乳ボトル用のプラスチック製コンテナ(ミルククレート)を登って降りるというもの。決して頑丈とは言えないコンテナをただ重ねただけの状況下で行われるチャレンジでは、多くの挑戦者がバランスを崩して地面やミルククレートの上に転倒し、重症を負っている。この流行に対して、カンザス大学のChad Cannon(チャド・キャノン)医師は、転倒時に頭を打って出血する危険性や背骨を折って麻痺を起こす恐れがあると警告。これを受けた『TikTok』は危険行為を収めた動画を削除。トレンド入りしていた#MilkCrateChallengeで検索しても、“No Results Found(該当なし)”と表示され、SNS利用のガイドラインにリダイレクトするという。
『TikTok』では、若者たちが“バズる”ことを期待して“Throw it in the Air Challenge(空中に投げるチャレンジ)”や“Skull-breaker Challenge(頭蓋骨破壊チャレンジ)”など、あまりにも危険なチャレンジに挑戦している。1月にはイタリア・パレルモの10歳の少女が、4月にはアメリカ・コロラドの12歳の少年が当時流行していた“Blackout Challenge(失神チャレンジ)”に挑戦して亡くなったというニュースも。自分で判断しきれない幼い子どもたちに危険が及ばないよう、『TikTok』側だけでなく大人のユーザーたちがきちんと判断していくことも必要だと言えるだろう。
#MilkCrateChallenge pic.twitter.com/UR82kRp9qN
— Mrg80sportt18 (@YoBoiSlim) August 29, 2021