Apple のティム・クックが CEO 就任10周年を記念し約825億円相当のボーナスを支給される
「Apple」の自社株を報酬として受け取るも直後に売却したことが発覚
8月24日(現地時間)、「Apple(アップル」のTim Cook(ティム・クック)が最高経営責任者(CEO)就任から10周年を迎えた。このことを記念し、Cookは同社から約7億5,000万ドル(約825億円)相当のボーナスを支給されたことが、当局への報告書で明らかになった。
Cookは前任の故 Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)の後を引き継ぎ、2011年8月24日(現地時間)に「Apple」のCEOに就任。彼はJobsの理念や思想を受け継ぎつつも、自身の経営哲学をもって「Apple」に漸進的なイノベーションをもらたし、この10年で同社を時価総額世界1位の2兆4,000億ドル(約264兆円)を誇る企業にまで成長させた。
先のボーナスについての詳細が記された米証券当局への開示資料によると、Cookは2011年にJobsからCEO職を引き継いだ際に権利付与された譲渡制限付株式ユニット(RSU)の最後の部分に当たる約500万株(約7億5,000万ドル相当)を、先日会社から報酬として受け取り、その直後に同数を売却した模様。Cookが売却した株式の52%に相当する約265万株(約3億9,000万ドル相当)については、彼の納税義務を果たすために「Apple」が源泉徴収したという。
Cookは株式報酬のほかに給与や年次賞与も受け取っており、2020年には彼の純資産が初めて10億ドル(約1,100億円)を超え、“ビリオネア”の仲間入りを果たすことに。ちなみに、現時点でのCookの純資産は15億ドル(約1,650億円)と報じられている。また、彼は自身の財産の大半を寄付する意向を示しており、今年8月には1,000万ドル(約11億円)相当の自社(Apple)株を慈善団体に寄付した。