Red Hot Chili Peppers が全楽曲の著作権を約150億円で売却
彼らが自身の楽曲を演奏できなくなるわけではないのでご安心を

2019年末に元ギタリストのJohn Frusciante(ジョン・フルシアンテ)が再加入し、現在ニューアルバムを鋭意製作中のRed Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)。1983年にアメリカ・ロサンゼルスにて結成されて以降、“Can’t Stop”や“Dani California”など生み出してきた名曲は枚挙にいとまがないが、なんと全楽曲の著作権を音楽著作権の管理会社「Hipgnosis Sound(ヒプノシス サウンド)」に1億4,000万ドル(約153億)で売却した。
というのも近頃の音楽業界では古い楽曲を中心に著作権の売買が積極的に行われており、「Hipgnosis Sound」は過去にNeil Young(ニール・ヤング)の全楽曲の50%にあたる約1,180曲を1億5,000万ドル(約154億5,000万円)で購入し、「Universal Music(ユニバーサル・ミュージック)」もBob Dylan(ボブ・ディラン)の全楽曲を3億ドル(約315億円)で引き取っている。この著作権の売買は端的に説明すると“印税収入”の支払先が変更されることを意味し、アーティストは著作権を売却することで莫大な一時収入を手に入れる代わりに長期的収入がゼロとなり、買手は今後ストリーミング再生や演奏料などのロイヤルティーを得ることができるというものだ。
なお著作権を売却したからといって、Red Hot Chili Peppersが自身の楽曲を演奏できなくなるわけではないのでご安心を。