Nike Air Force 1 Experimental “USPS” が着想元のアメリカ合衆国郵便公社に無許可で製作されていたことが発覚
「自らの利益のために他のブランドを利用することを選択したのは非常に残念です」
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〈Nike(ナイキ)〉の実験的な新レーベル “N.354(エヌ354)”からリリース予定のAir Force 1 Experimentalの新色モデル。このモデルは、アメリカ国内の郵便事業を担当する「United States Postal Service(アメリカ合衆国郵便公社)」からインスパイアされたというユニークなデザインから大きな話題となっていたが、このたび〈Nike〉が同社にこのデザインの許可を得ていなかったことが明らかになった。
「USPS」の広報担当者は、〈Nike〉から同モデルについて事前に何の説明も受けておらず、無許可で製作が進んでいたことに対して何らかの処置をとるとし、以下のような声明を発表した。
Nike Air Force 1 Experimental “USPS”は、USPSからライセンスを受けているわけでも、その他の形で認可されているわけでもありません。
USPSは運営費に税金を使用せず、郵便料金やサービス、製品の販売によって運営されており、知的財産を保護しています。市場で販売されている公式ライセンス製品は、Postal Serviceブランドとの親和性を拡大し、その使用料によって増分収益がもたらされます。 非公認・非ライセンス製品の販売は、USPSへの支援を否定するものです。
自社の知的財産を積極的に保護しているNikeのような大規模ブランドが、自らの利益のために他のブランドを利用することを選択したのは非常に残念です。私たちは、解決に向けた再三の試みに対するNikeの反応の鈍さに失望しています。USPSは、貴重な知的財産権を保護するために必要と思われるあらゆる措置を講じます。
この声明は奇しくも、クリエティブエージェンシー「MSCHF(ミスチーフ)」とラッパー Lil Nas X(リル ナズ X)が〈Nike〉に無許可でリリースした〈Nike〉Air Max 97 “Satan Shoes”に対し、同社が彼らを訴えていることが発覚したのと同時期に発表されている。
〈Nike〉Air Force 1 Experimental “USPS”は本稿執筆時点では発売されておらず、また正式なリリース日も決定していないようだが、今回の声明を受けて〈Nike〉がどのような対応をするのか動向を見守っていきたい。