リヴァプールの英雄 ジェラードが監督としてレンジャーズを10年ぶりの優勝に導く
2012年に経営破綻したスコットランドの名門が返り咲く

地元で生まれ、アカデミーで育ち、2014-15シーズンに退団するまで16年間リヴァプールに在籍したレジェンド Steven Gerrard(スティーブン・ジェラード)。2015-16シーズンに現役を引退して以降は、古巣リヴァプールでアカデミーコーチとU-18カテゴリーの監督を務めたのち、2018-19シーズンにスコットランドのスコティッシュ・プレミアシップに所属するレンジャーズの監督に就任。初のトップチームでの監督ながら就任から2シーズン連続でリーグ2位と好成績を収めていたが、遂に優勝を果たした。
そもそもレンジャーズとは、1872年に創設されたスコットランドで最も歴史のあるクラブ。50回以上のリーグ優勝を誇る国内屈指の強豪として知られているが、2012年に経営破綻したことで4部に降格。しかし、それから4シーズンで3度の昇格を成し遂げて2016-17シーズンにスコティッシュ・プレミアシップに復帰し、このたび10シーズンぶり55回目の優勝を成し遂げた。しかも今シーズンは、リーグ戦無敗かつホーム全勝の28勝4分という驚異的な強さを誇り、宿敵セルティックのリーグ10連覇も阻止することに成功したことを考えると、よろこびはひとしおだろう。
現在古巣リヴァプールが歴史的大不振に陥っているだけに、SNSを見るとGerrardの監督としての復帰を熱望するサポーターが多く、今後の進退問題が気になるところである。
🏆 We Are Rangers
🏆 We Are Champions#Champion55 pic.twitter.com/UjiBguexfe— Rangers Football Club (@RangersFC) March 7, 2021