リヴァプールのレジェンド スティーブン・ジェラードがアストン・ヴィラの監督に就任
類稀なるキャプテンシーを発揮してきた漢が、監督としてプレミアリーグに舞い戻る
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イングランド北西部の都市リヴァプールに生まれ、地元クラブのリヴァプールFCのアカデミーで育ち、2014-15シーズンに退団するまで16年間同クラブに在籍したレジェンド Steven Gerrard(スティーブン・ジェラード)。10年近くキャプテンを務めていた間、残念ながらイングランド・プレミアリーグのカップを掲げることは出来なかったが、「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)」を制し欧州No.1クラブに導くなど、21世紀のイングランドおよびリヴァプールFCを象徴する存在である。
そんな彼は現役引退後、古巣リヴァプールFCでアカデミーコーチとU-18カテゴリーの監督を務めたのち、2018-19シーズンにスコットランドのスコティッシュ・プレミアシップに所属するレンジャーズの監督に就任。初のトップチームでの監督ながら2シーズン連続でリーグ2位と好成績を収め、3シーズン目には10年ぶりかつ驚異の無敗優勝まで成し遂げていたが、このたびプレミアリーグのアストン・ヴィラに引き抜かれる形で監督退任が発表された。
アストン・ヴィラは2016〜2019年こそ2部に所属していたが、1888年に開幕した世界最古のリーグ戦であるフットボールリーグに最初から参加していた12クラブの1つであり、リーグ優勝7回と欧州制覇1回の経験を持つイングランド屈指の名門クラブだ。2020-21シーズンは11位で終えていたが、今シーズンは直近5試合で5連敗を喫して16位に沈むなど調子が上がらず、2018年10月からクラブを率いてきた監督 Dean Smith(ディーン・スミス)を解任。その後釜として、レンジャーズ躍進の立役者であるGerrardに白羽の矢が立った。
「アストン・ヴィラはイングランドのフットボールシーンにおいて豊かな歴史と伝統のあるクラブ。新監督に就任できたことを誇らしく思う。将来へ向けたプランがどれだけ野心的かは明らかで、目的が達成できるように力になれるのを楽しみにしている。また、スコットランドの象徴的なクラブを率いる機会を与えてくれたレンジャーズに関わるすべての人々に心から感謝したい。選手、スタッフ、サポーターの幸運を祈っている」(Steven Gerrard)
類稀なるキャプテンシーを発揮してきた漢の監督としての手腕はいかに。なお、12月11日(現地時間)には早くもリヴァプールFCとの一戦が控えているほか、古巣とのコネクションを活かして日本代表・南野拓実を獲得するという噂も流れており、まだ『DAZN』に登録していない方は今のうちに手続きを済ませておいた方が良いかもしれない。
Steven Gerrard's first words as the new Head Coach of Aston Villa Football Club. 🗣️ pic.twitter.com/RwOQFqckU0
— Aston Villa (@AVFCOfficial) November 11, 2021
Club Statement:
— Rangers Football Club (@RangersFC) November 11, 2021