ラスベガス史上最大級の美術品オークションでピカソの作品11点が総額約125億円で落札
最高額は1938年に制作された絵画作品 “Femme au Béret Rouge-Orange”の約46億円
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10月23日(現地時間)、アメリカ・ラスベガスのカジノホテル『Bellagio(ベラージオ)』で開催された『Sotheby’s(サザビーズ)』主催のイブニングセールにおいて、Pablo Picasso(パブロ・ピカソ)の貴重な作品11点が出品され、総額1億1,000万ドル(約125億円)以上の価格で落札された。
Picassoの140歳の誕生日に合わせて行われた本オークションは、今年8月にアナウンスされて以来、世界中のコレクターの間で話題になっていた。出品された作品は、ラスベガスに本社を置く統合型リゾート運営会社「MGM Resorts(MGM リゾーツ)」が所有していたもので、当初落札予想価格は総額1億ドル(約110億円)が見込まれていたが、それを上回る結果に。
11点の中で最も高値で落札されたのは1938年の絵画作品 “Femme au Béret Rouge-Orange”で、4,050万ドル(約46億円)を記録した。この作品は当時のPicassoの恋人であり、ミューズでもあった女性 Marie-Thérèse Walter(マリー・テレーズ・ウォルター)を描いた最後の絵画のうちの1つ。そのほかには、Picassoの活動後期を代表する肖像画2点 “Homme et enfant”と“Buste d’homme”(共に1969年作)が、それぞれ2,440万ドル(約28億円)と950万ドル(約11億円)で落札。また、210万ドル(約2億4,000万円)の値がついた“Le Dejeuner sur l’herbe”をはじめとする小型の陶磁器作品群は、全て落札予想価格の3〜4倍の値段を達成している。
各作品の落札価格について詳しく知りたい方は、『Sotheby’s』の公式サイトでご確認を。