HAROSHI の新作個展が NANZUKA 2G にて開催
アメリカのスケーターたちの間で馴染み深い消火栓をテーマにした“FREE HYDRANT CO”
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スケートデッキの廃材を使用した作風で知られる日本人アーティスト HAROSHI(ハロシ)の新作個展 “HAROSHI FREE HYDRANT CO”が、『渋谷PARCO』の『2G(ツージー)』内『NANZUKA 2G』にて開催される。会期は8月21日(金)〜9月13日(日)まで。
HAROSHIが設計デザインをしたブロンズ製の消火栓のインスタレーションとなる本展。消化栓といえば、アメリカのスケーターたちの間では象徴的なアイコンとして親しまれ、オーリーを駆使して80cm前後の高さの消火栓を飛び越えることは、スケーターの間ではある種の目標となっている。自身も熱心なスケーターであったHAROSHI。20年ほど前に初めてアメリカに渡航した際に夢中になって消火栓を飛び、その様子を見た現地の警察官が車中から応援してくれたという。今回発表するブロンズ製の消火栓は、HAROSHIのそうした思い出や、身の回りのモノに対して抱いている愛情を体現した作品である。
本展に際して、HAROSHIは次のようにコメント。「世界中いろいろな町に行った。どこの町にも大抵消火栓があって、古くて錆びていても、落書きされていても、ピカピカの新品でも、みんな違っていてみんなそれぞれ素敵だった。ある時ふと、彼らは街角で、僕らのことをいつも見守ってくれているのだなと思うと同時に、どこにも行くことができないのだな、と思った。チェーンで両手を縛られて拘束されているようにも見えた時、ちょっとかわいそうだなとさえ思った。いつかもし、僕が消火栓を作ることがあるのなら、世界中どこにでも行くことができる自由な消火栓を作ろうと思った。FREE HYDRANT COは、僕らのために消火するという目的から彼らを解放し、自由な権利を与えるために生まれました。今から彼等がどこに行き、どんな生活をするのか、僕はとても楽しみなのです」。廃材となったスケートボードデッキを用いて様々な作品を制作しているHAROSHIにとって、“救済”は一つのキーワードといえる。
HAROSHI FREE HYDRANT CO
会期:2020年8月21日(金) – 9月13日(日)
会場:NANZUKA 2G(渋谷PARCO2F 2G内)
住所:東京都渋⾕区宇⽥川町15-1
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