プレミアリーグにおける“ハンド”のルールが来シーズンから変更
判定を下す審判は見直しを希望しているとのこと
フットボールの世界ではキーパーチャージ(1997年削除)やVAR(2018年導入)など、実は毎年のように多少のルール改定が行われているのだが、来シーズンのイングランド・プレミアリーグでは“ハンドリング”に関するルールが変更されるそうだ。
フットボールにおいてGKを除くフィールドプレーヤーが意図的に手や腕でボールを扱う行為は反則とされているが、プレーする上で偶発的に触れてしまうことはよくある話。それを違反とするか否かは審判の裁量に委ねられていた。しかし、IFAB(国際フットボール評議会)が決定した新ルールでは、攻撃側による“ハンド”はたとえ偶発的であってもゴールに直結するようなシーンであれば直ちに違反とみなされるようになるという。ただし、偶発的な“ハンド”の後にボールがパスまたはドリブルである程度の距離を移動した場合、もしくは得点が決まっても直前に複数のパスがあれば違反に該当しないとのこと。
直近で例を挙げると、7月2日(現地時間)の試合でトッテナム・ホットスパーのHarry Kane(ハリー・ケイン)のゴール(上記プレーヤーの00:30〜)はゴール前でLucas Moura(ルーカス・モウラ)の偶発的な“ハンド”があったために取り消しとなったが、新ルール下であれば“ハンド”後にドリブルによる明確なボールの動きがあるためにゴールが認められるという。
だがルール改定後も“ハンド”の意図的か否かの判断は結局のところ本人にしか分からず、判定を下す審判をはじめクラブや選手もIFABに対してルールの見直しを希望しているそうだがはたして…。
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