マンチェスター・シティに下されていた UEFA による2年間のCL出場禁止処分が撤回
監督のジョゼップ・グアルディオラも一安心

3月の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による中断からようやく8月の再開が決まった欧州No.1クラブを決めるカップ戦「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)」。同大会を主催する「UEFA(欧州サッカー連盟)」は2020年2月、イングランド・プレミアリーグを代表するクラブ マンチェスター・シティに対して「ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規定に関する重大な違反を犯した」と「UEFA」が主催する試合の2シーズンの出場禁止および3,000万ユーロ(約35億7000万円)の罰金を科していたのだが、このたび処分の撤回が決定した。
そもそもマンチェスター・シティが犯した“重大な違反”とは、2012年から2016年にかけてクラブが「UEFA」に提出した損益報告書でスポンサーからの収入を意図的に水増ししたとされる偽装行為のこと(過去にも同様の疑いで罰金処分が下されている)。クラブはこれを不服とし、すぐにスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴。そして7月13日(現地時間)、CASは声明で「偽装はなく、財務管理組織から報告された違反の疑いはほとんどが立証されず、時効だった」と出場禁止処分の撤回と、罰金の減額(1,000万ユーロ)を発表した。
これにより、現在プレミアリーグで2位につけるマンチェスター・シティは来シーズンもCLの舞台に立てることが確定。監督のJosep Guardiola(ジョゼップ・グアルディオラ)や主力選手の退団などの可能性が報じられていたが一変、残留や契約延長、さらなる戦力の補強にも動けることに。一方でマンチェスター・シティのCL出場禁止の場合は、プレミアリーグ5位のチームが繰り上げで出場権を獲得することが見込まれていただけに、3位・4位争いを演じているチェルシー、レスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドの間で激しい出場権争いが繰り広げられることになりそうだ。
そういえばプレミアリーグにおける“ハンド”のルールが来シーズンから変更されるのはご存知?