シュレッダー裁断された Banksy の“愛はごみ箱の中に”はその後どうなった?

Banksy史上最高額で落札された作品が初めて公に展示されることに

アート
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Banksy(バンクシー)の“愛はごみ箱の中に”事件は、昨年のアート界で最も大きなトピックのひとつだったに違いない。“風船と少女”と名付けられていた覆面アーティストの名作は去年10月、『Sotheby’s(サザビーズ)』がロンドンで主催したオークションに登場。しかし、額装された作品はオークションの最中に突如「ピー、ピー」と音を立てながら、内部に仕込まれていたシュレッダーで下半分が裁断されてしまったのだ。フェイクか否かの騒動も含めこの一連の流れは世界的なニュースとなり、『Sotheby’s』も当初は困惑していたものの「史上初めて、オークションの最中に生で制作された作品だ」と声明を発表するなど、今では裁断により価値が高まったという見解も強い。

しかし、“愛はごみ箱の中に”がその後どうなったかはご存知だろうか。こちらの作品は『Sotheby’s』の長年の顧客である欧州の収集家の女性がオークションでの落札価格のとおりに購入。裁断直後は戸惑いを隠せなかったようだが、次第に評価が高まったこともあり、そのまま購入へと踏み切っている。

そして、Banksy史上最高額となる約1億4,400万円で落札された同作品が、ドイツの美術館で初めて公に展示されることも決定した。展示会場はドイツ南部のバーデン=バーデンにある『フリーダー・ブルダ美術館』で、館長のHenning Schaper(ヘニング・シャーパー)は「我々は一般の皆様から、特に若い人々やBanksyファンの方々が大きな関心を抱いてくれると自負しております」とコメント。そして「同時に、我々はこの作品をトロフィーのように展示してはいけないと考えております。なぜなら、それは作家の思惑とは全く異なるからです。その代わりに、我々はこの民主的な作品を作り上げたBanksyのアプローチに忠実であることを約束します。そして現在、我々はどうすればより多くの人に作品を鑑賞してもらえるかという議論を続けております」と続けている。

“愛はごみ箱の中に”の展示期間は、2月5日から3月3日(現地時間)までの約1ヶ月。詳細はこちらからご確認を。

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Museum Frieder Burda
Lichtentaler Allee 8B
Baden-Baden, Germany 76530

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