オークションに出品された Banksy の“少女と風船”が落札直後に自動で切り裂かれる事件が発生
前触れもなく起動音とともに名作が勝手に切り裂かれていく様子に会場は騒然……
その神出鬼没な活動とは裏腹に、未だ多くの謎に包まれるBanksy(バンクシー)が2006年に制作した“Girl With a Balloon(少女と風船)”が、ニューヨークで開催された『Sotheby’s』のオークションに登場。しかし、約1億5,000万円で落札されたその直後、絵が自動で動き出し、作品が勝手に切り裂かれたのだ。
この作品のフレーム内にはどうやらシュレッダーが組み込まれていた模様。落札されるや否や「ピー、ピー」と音を立てながら絵が切り刻まれていく名作の姿に、さすがの会場も驚きを隠せなかった。そして、作品はすぐさま係員により撤去されるわけだが、落札された瞬間に装置を作動させた犯人が近くにるはず。海外各紙の報道によると、エントランスのセキュリティー付近に、ハットを被りサングラスをかけた人物がいたそうなのだが、これがBanksyだったと推測されている。
ヨーロッパの『Sotheby’s』の現代アート部門を取り仕切るAlex Branczik(アレックス・ブランクチク)は「我々は“Banksyされて”しまったようです」と声明を発表。続けて、「私たちはこのオークションで起こったことが何を意味するのか、それを解明するために尽力しております。今ではシュレッディングはアートの一部です。我々はペインティングが自発的にシュレッダーにかけられることなど未だかつて経験したことがなく、アーティストが新境地を切り開いたと考えております」とコメントしている。
そんなどこか滑稽ながらも歴史的な瞬間になるかもしれない、オークションで起きた“事件”の一部始終を是非、以下のInstagramからチェックしてみてはいかがだろうか。
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