“最もボキャブラリーが豊富”なラッパーの最新ランクが判明

ヒップホップを深く聴き込んでいるラップ通であれば、1位と2位予想は容易いはず?

ミュージック
51,916 Hypes

データアナリストのMatt Daniels(マット・ダニエルズ)が2014年に発表した“最もボキャブラリーが豊富”なラッパーのランキングをアップデート。ラッパーにとって語彙力は生命線であり、スキルを測る上で最も重要な要素の一つである。

このランクは『Rap Genius』のデータベースを元に主要なラッパーたちの作品の最初の35,000リリック(3〜5枚のアルバム/EPに相当)から、ユニーク単語を拾い(同じ単語が2回以上出てきたらカウントは1)、その合計数を足し上げたもの。

トップはニューヨークが生んだ異才ラッパーのAesop Rock(エイソップ・ロック)で7,879ワード。これは2Pac(トゥパック)やSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)の2倍以上に及ぶ。続くロサンゼルス出身のBusdriver(バスドライバー)もAesopに迫る7,324ワード。この2MCが突出しており、Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)クルーやMF DOOM(MF・ドゥーム)が6,000単語前後でその後に続く。

また、やや意外だったのが現在最高のラッパーとの呼び声も高いKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)。A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)やTyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)よりも少ない4,017ワード。『HYPEBEAST』でもお馴染みのEminem(エミネム)、Travis Scott(トラヴィス・スコット)、Migos(ミーゴス)、Drake(ドレイク)、Kanye West(カニエ・ウェスト)、JAY-Z(ジェイ・Z)らは3,000から4,000前後に収まっている。ちなみに先日、引退を表明したLil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)は2,556単語で下から2番目。

こちらの記事で少し触れているが、ラップのスキル面では1990年代から2000年代にかけて頂点に達し、その後は下降線を辿っているといってしまっても過言でない。その証拠に上位30名に食い込んでいる2010年代のアーティストはわずか3名しかおらず、ほとんどがキャリア20年以上のベテラン勢で占められている(下位30名中26名が2010年代のラッパー)。もちろん語彙力だけがラップの魅力ではないが、ヒップホップの歴史を掘り下げる上で興味深いデータといえる。詳細が気になる方はこちらより分布図のご確認を。

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最後に前述のAesop RockとBusdriverのスキルが堪能できる楽曲をご紹介したい。

日本語ラップ界において最高峰の語彙力を誇るShing02の最新アルバムはチェック済み?

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