Nike 社 CEO マーク・パーカーが社内メールにてトランプ大統領を痛烈に批判
“Nikeは世界中の人々がそれぞれの多様性を認め合う力を信じています”
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イスラム教徒が多数を占める7カ国からの米国入国を禁止する大統領令にドナルド・トランプ大統領が1月27日に署名し、現在アメリカ国内をはじめとする世界各地の空港や街中で大きな混乱や抗議デモを巻き起こしていることについて、〈Nike(ナイキ)〉のCEOを務めるMark Parker(マーク・パーカー)が反応。
世界中の様々なスポーツシーンやアクティビティシーンをリードする〈Nie〉社のトップに立つMark Parkerは、社員に向けたメール内にてそのトランプ大統領の“暴走”に対する明らかな不支持の立場を表明。“Nike社は、頑固な分からず屋やどんな形の差別にも人々と共に立ち向かう”と、世界屈指の大企業としての姿勢を明らかにした。
また、その他の大企業の例としては、「Starbucks(スターバックス)」社のCEOを務めるHoward Schultz(ハワード・シュルツ)や「Google(グーグル)」社のトップ陣の1人であるSergei Brin(セルゲイ・ブリン)も反トランプ大統領の立場を表明している。
まずはその〈Nike〉社CEO、Mark Parkerが社員に送った英文のメールと我々が抜粋して翻訳した和訳文をチェックしてみよう。
Nike CEO Mark Parker sends rare political email to employees tonight, condemning POTUS travel ban. "This is a policy we don't support." pic.twitter.com/I9w48WA7e8
— Sara Germano (@germanotes) January 30, 2017
(抜粋和訳文)
Nikeは世界中の人々がそれぞれの多様性を認め合う力を信じています。あなたがどんな信仰を持っていようが、どこの国の出身であろうが、誰を愛していようかなんてことは関係なく、個の経験は我々全体の強さに繋がります。しかしそういった何にも変えがたい価値感が、イスラム教国家の人々の米国入国拒否を命じる大統領令によって脅かされている。これは決して我々が支持するポリシーではありません。そして私は、多くの人々がこのことが我々の未来にとって、仲間にとって、家族にとって、そして世界中の我々のコミュニティにとって何を意味をするか疑問に思っていることを知っています。
[中略]
Nikeは、頑固な分からず屋やどんな形の差別にも人々と共に立ち向かいます。我々はスポーツという公平性と相手に対する尊敬こそが最も大事なフィールドにおいて多くのことを学んできました。いまこそ、その大切な価値観を守るため、そしてブランドや企業としてオープンな立場を守るために立ち上がりましょう。多種多様なコミュニティが持つそれぞれ価値を認めあった時、我々は自らが持つ力を最大限にいかすことができるのです。