「東 信」宇宙空間でのフラワーインスタレーション “地球外生命体（EXOBIOTA)- ボタニカル・スペース・フライト”

フラワーアーティスト「東 信」による最新のアートは、五葉松の盆栽やブーケを宇宙に打ち上げ、大地や重力といった地球上での生命のルーツから切り離されてそこに浮かぶ植物たちから放たれる「美」を撮影するというものだ。地球外への機体をつくり、送り出すボランティア団体JP AEROSPACEのジョン・パウエル氏の協力で、38歳の若き才能とそのチーム『AMKK(東信花樹研究所)』の10名は植物のディスプレイを富士フィルムやGoProといったスチールカメラ、ビデオカメラを装備した大きなヘリウムのバルーンに取り付け、アメリカ、ネバダ州のブラックロック砂漠から上空３万メートル、マイナス50度という過酷な宇宙空間へ上昇していく様を360度でとらえた。このユニークなインスタレーションについて東は「このプロジェクトの一番良いところは、宇宙空間というのは僕たちにとってほとんど無縁ということ。慣れ親しんだ地球から花束のような身近なオブジェクトをそのような空間へ打ち上げて観る、 そのような空間を旅するというアイデアなのです。」と『ニューヨークタイムズ』紙に語っている。