グラフィティアートフェス POW! WOW! 2014
「POW!
「POW! WOW!(パウワウ)」は国際的なアーティストやコントリビューターのクリエイティブコミュニティとなるような現代アートフェスティバルとして、年を追うごとにそのルーツを大きくしていっている。今年もそのあり方に変わりなく、音楽やアート業界の革新的なクリエイターたちやこれまでの参加者たちがハワイ、ホノルルに集まって、一週間という時間を共有した。そのハイライトはロサンゼルスで気鋭のアーティストをプロモーションするギャラリー、「Thinkspace」の「Andrew Hosner」がキュレーションしたオープニング展示、『The History Of The American Graffiti』の著者であり、日本でも人気を博した「Banksy(バンクシー)」監督作品『Exit Through the Gift Shop(イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』にもコンサルタント/出演として参画している、グラフィティ界のインフルエンサーRoger Gastemanがワシントンのグラフィティアーティスト「Cool “Disco” Dan(クール・ディスコ・ダン)」に密着し、米国の首都で見過ごされて来たもう一つのストーリーを浮かび上がらせたドキュメンタリー「The Legend of Cool “Disco” Dan(クール”ディスコ”ダンのレジェンド)」の上映のほか、〈1XRun〉x 「Pangea Seed」、 〈RVCA〉 x 「The Seventh Letter」によるポップアップショーやアートを身近に感じることができるようなワークショップや講演もあり、クロージングには胸を打つカカアコの新しいミューラルペインティングを祝してブロックパーティが開催されている。
ここでは、「Madsteez」、「Travis MSK」、「Apex」、 東京でも個展をしたことのあるトイデザイナーであり、ストリートアーティストの「Tristan Eaton」、90年代半ばの作品を今でもロサンゼルスの街で目にすることができる、グラフィティとフューチャリズム(グラフフューチャリズム)の活動をしているアーティスト「Augustine Kofie」、 ウィーンのグラフィティアーティスト「Nychos」、サンフランシスコのアーティスト「Andrew Schoultz」、Vansのアーティストコラボスニーカーのデザインも記憶に新しいロサンゼルスのアーティスト「Hannah Stouffer」、「NORM」、世界中の壁にグラフィティを彫刻するポルトガル人アーティスト「Vhils」、「Push」、 ロサンゼルスで活躍するオーストラリア人グラフィティデュオ「Dabs Myla」、ロサンゼルスの男2人のアート集団「CYRCLE.」, 現在モントリオールでトイデザインやイラストレーションを夫婦で行っているフランス人グラフィティクルー「123 Klan」、台湾系アメリカ人アーティスト 「James Jean」らの作品を観ることができる。アーティストたちは新しく生まれ変わったアート地区の建築物に、スピリットのこもった自分名義のユニークなスタイルで作品に取り組んでいく。これらの写真によるレビューをお見逃しなく。引き続き今年の参加者たちのよりディープな特集をどうぞ。