PUMA“Bluefield”プロジェクト 「David Obadia」(BWGH) インタビュー

「David Obadia(デビッド・オバディア)」は、アートやカルチャーをクリエイティブな発想を持ったパリ発ファッションとして発表している注目の新鋭ブランド〈Blooklyn We Go

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David Obadia(デビッド・オバディア)」は、アートやカルチャーをクリエイティブな発想を持ったパリ発ファッションとして発表している注目の新鋭ブランド〈Blooklyn We Go Hard/BWGH(ブルックリン ウィー ゴー ハード〉の立ち上げデザイナーの一人。〈PUMA(プーマ)〉とのパートナーシップについて、「BLUEFIELD(ブルーフィールド)」と呼ばれる最新のプロジェクトについて、デビッドから聴いてみたい。デビッドとは親しい友人としてコラボレーションをしていて、僕たちの『HYPEBEAST Magazine 』第5号「 The Process Issue」でも特集している。それではデイヴィッドの最新のフットウェアコラボレーションBWGH x PUMA「Bluefield」R698に迫ってみよう。


「Bluefiled」プロジェクトについて

フットウェアでコラボするってどんな感じ?

フットウェアでコラボレーションできて、子どものときの夢が叶ったよ。プロジェクトを始めたとき、若干不安はあったけれど、スケッチするところから始めて、一連のプロセスが展開していったら、徐々にこのプロダクトに自信を持てるようになったんだ。それはまさに僕がつくりたかったものだったし、僕のクリエイティブな発想の通りに僕たちはつくっていったんだ。完成したプロダクトを僕は本当に誇りに思っているし、このプロジェクトが成功することを願っている。

どういう風に成功を定義しているの?どういうことが成功だって思っている?

スニーカー業界で成功しているフットウェアは、10秒以内に完売するはず。でも、自分にとっての成功というのは、そのプロダクトを理解してくれるファンが買ってくれるということなんだ。「Mark Rothko(マーク・ロスコ)」のマスターピース「Blue」にインスピレーションを受けて、彼の遺産を継承できたことを誇りに思っている。僕がみんなにわかってもらえたらと思うのは、この「Blue」というアイコニックな作品から僕たちはインスパイアされて、それぞれに違うブルーの陰影を使ったということなんだ。僕が定義する成功というのは、僕が誇りに思える何かを、毎日着用できる何かをつくることかな。仮に完売したら、そうだね、それはボーナスだよ。

どのモデルを採用するかはどうやって決めたの?

マーク・ロスコのマスターピースをインスピレーションとしたクリエイティブなビジョンを持って、PUMAのロンドンオフィスにあるアーカイブスを調べたんだ。これだというフットウェアのシルエット、細工、アウトソールを、このアイデアに合わせて選ぶのは、チャレンジングだったね。これまでとは違うものにしたかったし、PUMAのR698のシルエットは僕の考えにピッタリはまったんだ。僕は現代アートに深いルーツを持っているから、僕たちはPUMAとBWGHのDNAをミックスさせた。それで結果として、スポーツ、ファッション、そして現代アートがシューズのデザインやスタイルに反映されているんだ。

スニーカーにとってエッセンシャルなパーツであるカラーやテクスチャーをつくることをどうして決めたのか、もう少し教えてくれる?

このシューズはファッション、スポーツウェア、現代アートという3つのパーツから構成されている。カラーの要素は現代アートによって、マーク・ロスコの惑わすような「Blue」からインスパイアされている。シューズのメッシュはスポーツウェアからインスパイアされるようになっていて、この素材はスポーティであることと相性がいい。僕たちのセーターで使っているシェニール織やアウターで使っているレース織を見つけて、同じものを使うことにしたんだ。

こういったライフスタイルを提案するようなプロジェクトにスケートボードも取り入れようとしたきっかけは何だったの?

ストリートウェアのファンはみんなだいたいコミュニティが好きだよね。例えば〈Supreme(シュプリーム)〉でスペシャルなリリースがあるときって、よくデッキも同時に出るでしょ。自分の初めてのコラボシューズと一緒にデッキをリリースするというのも、僕のもう一つの子どものときからの夢で、とてもスペシャルでアーティなデッキを作りたかったんだ。ロスコのマスターピースというこのプロジェクトのクリエイティブな方向性はそのままに、僕たちはSupremeの「Damien Hirst(ダミアン・ハースト)」デッキに匹敵するように作ったんだ。

このBluefieldsをBrooklyn We Go Hardとどんな感じでスタイリングするの?

Bluefieldのスニーカーとパーフェクトに合うのは、ブルーの2つの陰影でデザインした「Sweat Bomber(スウェット・ボンバー)」かな。それぞれに異なる陰影で、ブルーの配色が織りなすミックスがもう抜群なんだ。

   

“ 僕が定義する成功というのは、僕が誇りに思える何かを、毎日着用できる何かをつくることかな。借りに完売したら、そうだね、それはボーナスだよ。”

デビッド・オバディアが語る彼にとっての成功とは 


カルチャー

今のスニーカーの人気についてどんな風に見てる?

「HYPEBEAST」、「Highsnobiety」、「Slamxhype」、「Complex」、「Freshness」 と言ったポータルサイトメディアのおかげで、これまでサブカルチャーとされてきたシーンが今やグローバルなカルチャーにまで成長している。15年前、「Nike SB(ナイキ・スケートボード)」が欲しかったら、ブルックリンのフルトンモールまで行かなきゃならなかった。今はインターネット上の情報がグローバルにシェアされて、コラボアイテムですら10秒以内に完売する。昔だったらコラボレーションは売り切れるまでに2週間とかそれ以上かかってたよ。インターネットのおかげで、全体的なプロセスがコマーシャルな意味で発展している。BWGH x PUMA、〈Concept(コンセプト)〉 x 〈New Balance(ニュー・バランス)〉あるいは〈ASICS(アシックス)〉のいろいろなコラボが毎週のように出てきてるよね。そのブランドが誰とコラボしているのかを見るだけでも、ブランドにとって他のブランドやデザイナーとコラボできるというのは、財産だね。

ところで、いつマーク・ロスコの作品に最初にハマったの?

アートは僕にとって最大のパッションなんだ。最近ではロサンゼルスの現代美術館(MOCA)でロスコの作品を見たよ。アートを愛する人はみんなロスコを知ってるし、彼はバスケットボールで言ったら、マイケル・ジョーダンみたいなもの。ペインティングやカラー・フィールド・ペインティングのムーブメントの中でロスコは同じようなインパクトを持っていたんだ。

もしマーク・ロスコが生きていたら、彼に何を話す?

こんな感じに言うかな。「あなたは実によく鼓舞してくれますね。あなたのカラー・フィールド・ペインティング・ムーブメントがあったからこそ、僕たちはこのBluefiledスニーカーをつくることができました。」スニーカーの名前はロスコのカラー・フィールド・ムーブメントと彼のマスターピース「Blue」へのオマージュなんだ。ブルーは僕のお気に入りのカラーでもあるしね。僕たちは「blue」と「color field」のディシプリンを合わせて、「Bluefield」プロジェクトにしたんだ。

 

“スニーカーの名前はロスコのカラー・フィールド・ムーブメントと彼のマスターピース「Blue」へのオマージュなんだ。ブルーは僕のお気に入りのカラーでもあるしね。”

「Bluefield」プロジェクトはどんな形でマーク・ロスコにインスパイアされたものであるかをデビッドは語る。


これから

 今回の企画から今後もフットウェアのコラボレーションを考えているの?

〈CLOT(クロット)〉や〈colette(コレット)〉そしてHYPEBEASTというような規模のブランドとのコラボはこれまでもけっこうしてきていて、全体を通してそのプロセスはフレンドリーだよね。今回初めてPUMAのような巨大な企業と仕事をしたわけだけど、慎重に検討して、これから長期的なパートナーシップとして提携することを決めたんだ。だから今年はBWGH x PUMAからシューズ、シャツ、ニット、アウター、アクセサリーまでいろいろ見ることになるよ。〈Jil Sander(ジル・サンダー)〉や〈Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)〉と同じように、僕らはビッグネームと長期的なパートナーシップを組めることを期待しているよ。

スニーカーの目的って何だと思ってる?

難しい質問だね。スニーカーはデイリーに履くもので、日々の中でいいことがあったりするのを一緒に体験しているんだと思う。君は毎日それを身に着けることができて、君が表現するスタイルに誇りを持たせてくれる。もしそのスニーカーがBWGH x PUMAだったら、君はムーブメントに参加していることになる。例えば、誰かがSupreme x Nikeのシューズを履いていたら、その人はそのムーブメントの一員だっていう風に。かっこいいから、本当に良いプロダクトだからっていうだけじゃなくて、ムーブメントの一員になりたいから買いたい、僕はBluefieledのシューズをそんな風に買ってもらえたらと思っているんだ。

 

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Cody Horne
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