A24 と Dior が2年間のパートナーシップを発表
ジョナサン・アンダーソン率いる Dior が、ニューヨークにある A24 所有の『Cherry Lane Theatre』を舞台に体験型プログラムを展開する
映画配給会社「A24」と〈Dior(ディオール)〉は、次なるクリエイティブ界のパワーカップルとなるのだろうか。フランスのメゾンとエンターテインメントレーベルは、2年間の新たなパートナーシップを結び、ニューヨークで体験型プログラムを共同展開することを発表した。その舞台となるのは、「A24」が支援する『Cherry Lane Theatre』だ。
パートナーシップの発表に合わせ、エイダン・ザミリ(Aidan Zamiri)が監督を務めたメタ的な短編映像も公開された。サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)、ジョシュ・オコナー(Josh O’Connor)、ドリュー・スターキー(Drew Starkey)、カミーユ・コッタン(Camille Cottin)、ソフィー・ワイルド(Sophie Wilde)が、ほかでもないジョナサン・アンダーソン役のオーディションに挑む内容だ。〈Dior〉のクリエイティブ ディレクター役を狙う5人は、チェックシャツにジーンズ、ポケットに手を入れたスタイルまで、アンダーソンになりきっている。
昨秋の再始動以来、歴史あるオフ・ブロードウェイの同劇場では数多くの公演が組まれ、連日多くの観客を集めている。アメリカで映画のチケット売上を牽引しているのはZ世代であり、若い世代はいま、ライブのカルチャー空間で人とつながる体験を求めている。今後数年間〈Dior〉が『Cherry Lane Theatre』のメインパートナーを務めることで、ファッション、映画、演劇を横断するプログラムを展開。スクリーン上でも舞台上でも、ライブ体験を通じて観客とベテランから新進気鋭までのアーティストを結び、より広いクリエイティブコミュニティを育むことを目指す。
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アンダーソンによれば、このパートナーシップには、より親密な出会いや体験を通じて、ファッションとファンの距離を縮める狙いもある。「ブランドが実在するものだという考えを届けることです」と、アンダーソンは『Financial Times』に語った。今この瞬間の「大衆の想像力」に入り込むには、シーズンごとのレッドカーペットルックや映画にバッグを登場させるだけでは足りない、とも説明している。「A24を通じて、私たちはカルチャーの時代精神にどう入り込めるかを模索しています。演劇なのか、大作映画なのか。それは、ラボのようなプロセスに入り、次に何があるのかを探ってみるまでわかりません」
コラボレーションは、「A24」による『Cherry Lane Theatre』再開1周年を記念した一夜限りのプロダクション『Both Ends』で幕を開ける。詩人、劇作家であり、チェリー・レーンの共同設立者でもあるエドナ・セント・ヴィンセント・ミレイ(Edna St. Vincent Millay)に着想を得た本作は、ジャスティン・ヴィヴィアン・ボンド(Justin Vivian Bond)が脚本を手がけ、ザック・ウィノカー(Zack Winokur)がプロデュースと演出を担当。『Both Ends』で主演するボンドの衣装には、衣装デザイナーも務めるアンダーソンが、ポール・ポワレ(Paul Poiret)のアーカイブピースを用いる。フランス人デザイナーのポワレは、ミレイとアンダーソンの双方にとって、2026年秋冬コレクションのインスピレーション源となった。
「これは、アーティストとストーリーテリングを軸に築いていく、刺激的なパートナーシップの始まりです」と、アンダーソンは発表動画に記した。「クリエイティビティを原動力とする2つの世界を並べると、それぞれが単独では見つけられなかったものを、互いから引き出していることがわかります。面白いことが起きるのは、まさにそこです」
