ASICS SportStyle がパリ・ファッションウィークにて4組のクリエーターとのコラボレーションモデルを発表
パリでお披露目された〈Cecilie Bahnsen〉〈doublet〉『UP THERE』、建築家・隈研吾との最新コラボモデルをいち早くご紹介



日本発のスポーツウェアブランド〈ASICS (アシックス)〉の展開するライフスタイルライン〈ASICS SportStyle (アシックススポーツスタイル)〉は、フランスで行われているパリ・ファッションウィーク期間中の6月20日〜22日(現地時間)の3日間にポップアップイベントを開催。このポップアップでは、GEL-QUANTUM 360™ VIII、GEL-NIMBUS™ 10.1、GT-2160™といったインラインモデルの新作のほか、〈Cecilie Bahnsen(セシリー・バンセン)〉や〈doublet(ダブレット)、建築家・隈研吾、『UP THERE(アップ ゼアー)』という4組のクリエーター/ショップとのコラボレーションモデルを発表した。イベントの全容は後日公開予定のレポート記事でご確認いただくとして、本稿では今回お披露目されたコラボレーションモデルをいち早く紹介したい。
Cecilie Bahnsen
デンマーク・コペンハーゲンを拠点とするブランド〈Cecilie Bahnsen〉との最新コラボレーションモデルは、GEL-QUANTUM 360™ VIIIシリーズ初の女性用モデルが登場。日常のクチュールに対する彼女のフェミニンなビジョンをスニーカーに取り入れ、それを大胆にサンダルスタイルへと昇華した。アッパには2トーンメッシュと5Dプリントオーバーレイを組み合わせ、前回のGT-2160™コラボレーションを彷彿とさせる花の装飾が施された2つのベルクロストラップを採用。また、半透明のアウトソールにも花柄プリントが施されている。本プロジェクトのキャンペーンビジュアルは、アーティスト兼写真家のキャスパー・セヤーセン(Casper Sejersen)とクリエイティブスタジオ「MOON」による共作で、モデルにはデンマークの体操選手 フリーダ・ルンド(Frida Lund)が起用された。
隈研吾(Kengo Kuma & Associates)
日本を代表する建築家・隈研吾および建築事務所「Kengo Kuma & Associates」は、既に日本ではローンチ済のコラボレーションモデル第3弾 Archisite ORU(アーキサイト・オル)をお披露目。デザインの倫理を通じて人々に新しい価値を提供するという理念を反映し、“直接現場に足を運び、現地の話を聞く”という隈氏の建築家としてのポリシーをもとに、建築現場のような路面環境からホテルのリラックスシーンまで、シューズを履き替えることなくシームレスに移動で切るような構造を考案。モデル名にある“ORU”の部分は、着用時にアッパーを折りたたむ動作が、折り紙の所作に近いことから名付けられている。
doublet
井野将之の手掛ける〈doublet〉との初コラボレーションでは、GEL-KAYANO™ 20とGEL-NIMBUS™ 10.1のカスタマイズシューズを制作。GEL-KAYANO™ 20は〈ASICS〉のインラインシューボックスに着想し、段ボール箱を模した色使い/ディテールがなんともユニーク。シューズのアッパーは、製品仕様とOrtholite™ラベルへのオマージュとしてデザインされているという。また、履き込むほどに色合いが味わいを増していくのも大きなポイント。さらに、段ボール箱を組み立てる際に使用されるビニールテープをイメージしたブルーのシューレースも付属する。今回のパリでのパートナーシップを祝して、〈doublet〉はGEL-NIMBUS™ 10.1のカスタマイズモデルを20足用意。デザインは先述のコラボ GEL-KAYANO™ 20のコンセプトと連動した仕様になっている。
UP THERE
オーストラリア・メルボルンのセレクトショップ『UP THERE』は、コラボレーションモデル第3弾 GEL-TERRAIN™とアパレルコレクションを発表。今回は自然と人工の世界との関係を探求し、GEL-TERRAIN™を合成素材と有機的な配色を組み合わせたデザインにアレンジ。展示会場ではリサイクル素材から作られたという生物にコラボアイテムを着用させたインスタレーションを展開することで、捨てられたものが人格を持つようになるというストーリーを表現し、生と無生物の境界を曖昧にした。