Rolex がル・マンモデルのデイトナの生産終了を発表
〈Rolex〉史上最短の生産期間との報道も

スイス・ジュネーブで開催中の世界最大級の時計見本市「Watches and Wonders Geneva 2024」にて新作コレクションをお披露目した〈Rolex(ロレックス)〉は、2023年に「ル・マン24時間レース(24 Hours of Le Mans)」100周年を記念して制作したスポーツクロノグラフ コスモグラフ デイトナ(Cosmograph Daytona)のスペシャルエディションの生産終了を発表した。
18ctのホワイトゴールド製の本モデルの特徴は、最大時速400マイルまたは時速の平均速度を測定するためのタキメーターベゼル。美しいブラックセラミック製セラクロムベゼルは、ブラック プレキシガラス製ベゼルインサートが取り付けられた1965年モデルを彷彿とさせるデザインであり、タキメーターの目盛りの“100”の数字が、「ル・マン」の100周年にあわせてレッドのセラミックで記されたスペシャルな仕様となっている。また、〈Rolex〉が完全自社開発/製造したキャリバー 4132が搭載されており、クロノグラフ機能が通常の12時間ではなく、「ル・マン24時間レース」に因んで24時間の積算計になっているのも大きな魅力。スペシャルなディテールを取り入れた本作は、現代の“ポールニューマンモデル”とも言える1本であり、コレクターの間では大きな話題となっていた。
昨年6月に発表されたこの特別な1本が、ついに生産終了に。報道によると、現行の〈Rolex〉のなかでも史上最短の生産期間だという。時計愛好家にとって、「ル・マン」モデルのコスモグラフ デイトナは近代的なモータースポーツ・クロノグラフという文化的背景の中で〈Rolex〉がタイムキーパーとして果たした役割への敬意を示すものであった。生産終了は残念なニュースだが、今後このモデルの価値はさらに高くなっていくに違いない。