ハイダー・アッカーマンによる SNOW GOOSE BY CANADA GOOSE の正体
韓国・ソウルの聖水洞で初お披露目された初カプセルコレクションから、老舗のモードな新プロジェクトを紐解く

2024年12月11日(水)、韓国・ソウルの聖水洞にて、〈Canada Goose(カナダグース)〉は、ブランドの歴史上初めて就任したクリエイティブ・ディレクターであるハイダー・アッカーマン(Haider Ackerman)による初のシーズンカプセルコレクションを本格的に発表した。
本コレクションは、〈Canada Goose〉の前身のブランドである〈SNOW GOOSE(スノーグース)〉を徹底的に研究し、ハイダーらしい現代的エッセンスが加えられている。カプセルコレクション名は「SNOW GOOSE BY CANADA GOOSE(スノーグース バイ カナダグース)」である。ハイダーはこのコレクションについて、「自然の中に身を置くことで、自分自身を見つめ、鼓舞し、創造力を高めることができます。このリズムとエネルギーの中で、私たちはカプセルコレクションをデザインしました」と語っており、自然のエネルギーとの繋がりを活かし、広大で果てしなく続く美しい風景だけが与えてくれる静謐さと現実からの開放を反映するかのようなワードローブに仕上がっている。
つまり、過酷な自然環境にも挑める、日常的なワードローブだ。ハイダーは約70年に及ぶアーカイブを丁寧に掘り下げながら、大胆な色使いも駆使してこの「SNOW GOOSE BY CANADA GOOSE」を作り上げた。アウトドアウェアであることを忘れるぐらいにモダンでフレッシュではあるが、ソウルで実際に触れてみると、それらがきちんとルーツをモチーフ&リスペクトにしているのがわかる。
例えば、上のルック1番目の「ライダー パーカ」は、90年代半ばに登場した多機能アウター「ピース キーパー パーカ」のデザインを範に取る。ソウルのイベントでは、1階が新コレクション、2階がアーカイブルーム、3階がポップアップショップスペースといった内容だったのだが、この2階のアーカイブには、実際に90年代の「ピース キーパー パーカ」(下のグリーンの1着)が展示されており、「ライダー パーカ」と比べることができた。
リフレクターやユーティリティポケット、サイドジッパーなどは、アーカイブから抽出しつつも、オーバーサイズのシルエット、シェイプしたウエスト、そして色使いを一新することで新たな息吹を加えている。たった1着を見ただけでも、ハイダー・アッカーマンの〈Canada Goose〉に対する深い理解度を感じられるだろう。
また、「SNOW GOOSE BY CANADA GOOSE」のお披露目には、SEVENTEEN(セブンティーン)のホシや、5人組のガールズグループ ILLIT(アイリット)、歌手のCRYSTAL(クリスタル)、俳優のウィ・ハジュンらも来場。『Hypebeast』の『Instagrram』のReelsでは、その様子をいち早くリポートしているので、こちらもチェックしてみよう。
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