シニード・オコナーが死去
享年56

アイルランド出身の歌手であり、アクティビストとしても活動したシニード・オコナー(Sinéad O’Connor)が7月26日(現地時間)に亡くなったと報じられた。具体的な死因については公表されていないものの、一部の報道によると長年にわたるメンタルヘルスとの闘いの末、逝去したという。享年56歳。彼女の遺族は「私たちの愛するシニードが亡くなったことを、大きな悲しみとともにお知らせします」との声明を発表した。
1966年にアイルランド・ダブリンで生まれたシニード・オコナーは、1987年にアルバム『ザ・ライオン・アンド・ザ・コブラ(The Lion and the Cobra)』でデビュー。独特の歌声とスキンヘッドの容姿で新世代の女性シンガーとして注目を浴びる。1990年のアルバム『蒼い囁き(I Do Not Want What I Haven’t Got)』の収録曲であり、シングルカットされたプリンス(Prince)のカバー曲 “Nothing Compares 2 U”が世界中で大ヒットし、一躍時代の寵児に。当時はファッションアイコンとしても注目され、英『The Face Magazine』の表紙を飾ったことも話題となった。2003年に一旦活動を休止するものの、2005年にレゲエのカヴァー・アルバム『スロウ・ダウン・ユア・アームズ(Throw Down Your Arms)』でシーンに復帰した。
アイルランドのマイケル・D・ヒギンズ(Michael D. Higgins)大統領は、彼女の訃報を受けて「アイルランドが比較的若くして失ったものは、ここ数十年で最も偉大で才能ある作曲家/作詞家/演奏家であり、ユニークな才能を持ち、聴衆と並外れたつながりを持つ人物です。聴衆は皆、彼女に愛と温かさを抱いていました」とのコメントを発表。また、世界中のクリエーターたちがSNSを通してシニードへ哀悼の言葉を捧げている。
『Hypebeast』編集部一同、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。