機械式時計ヘッズ垂涎の復刻!ジェラルド・ジェンタの IWC
「Watches and Wonders 2023」現地レポート -〈IWC〉編
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機械式時計ヘッズ垂涎の復刻!ジェラルド・ジェンタの IWC
「Watches and Wonders 2023」現地レポート -〈IWC〉編
〈Patek Philippe(パテック フィリップ)〉のNautilus(ノーチラス)や〈Audemars Piguet(オーデマピゲ)〉のRoyal Oak(ロイヤル オーク)など、現在、一次・二次流通を問わず争奪戦が繰り広げられているラグスポの名作時計は、ひとりの時計デザイナー Gérald Genta(ジェラルド・ジェンタ)が生み出した。この天才時計デザイナーが、じつは〈IWC(アイ・ダブリュー・シー)〉においてもデザインしていたことをご存知だろうか? 恥ずかしながら筆者はその事実を知らなかったが、今回、そのGentaデザインの美的特徴を受け継いだIngenieur Automatic 40(インヂュニア・オートマティック 40)は、ひと目で彼のデザインとわかる力強さがあった。
これが「Watches and Wonders 2023(ウォッチズ アンド ワンダーズ 2023)」の〈IWC〉ブースで大々的に発表されたIngenieur Automatic 40。1976年に発売された、Gérald GentaのIngenieur SL(Ref.1832)を緻密&現代的に再設計。当時のH型リングレスレットの幅を細くし、ラグ間の距離を45.7mmと縮めることなどにより、細い手首でも見事な着用感が得られるようアップデート。これは、日本人にはより嬉しいポイントだ。また、この新しいモデルでは多角形のネジをベゼルに採用。個人的には、このリアレンジでさらに“Genta感”が増しているような気もする。
上記写真の3本がステンレススティールモデル。ホワイト、ブラック、アクアという3色のダイヤルカラーがある。各156万7500円。これとは別に、『Hypebeast』編集部が注目したいのが、チタンモデルだ。
こちらもサイズ40mm。今回の「Watches and Wonders 2023」で最も沸いた1本だ。チタンは、重さがステンレススティールの約3分の1。また肌にも優しく、アレルギーを起こしにくいのが特徴で良いことづくめだが、筆者がもうひとつ注目したいのが文字盤のグレー。そう、ブレスやケースの色と似ているのだ。ジェンタのデザインは、ブレスとケースが一体化するかのようなデザインが好きなのだが、文字盤グレーはその一体感をさらに増している。多色使いの色鮮やかなスニーカーより、一色で統一されたようなスニーカーが好みなら、このトーンのバランス、心揺さぶられるでしょ? 価格は195万8000円(全て税込)。