ワンランク上のスーツ、Paul Smith の1着を楽しもう
上質なスーツは、気持ちをぐっと前向きにさせる。クラシックをベースに、洒脱さや遊び心を潜ませた〈Paul Smith〉の1着であれば、なおさら日常が楽しく、エキサイティングになるだろう。それを実証するため、俳優・濱尾ノリタカをゲストモデルに迎えてフォトシューティング。彼のコメントを交え、改めてイギリスブランドが作るスーツの魅力をお伝えしよう

クラシックに潜む茶目っ気 “classic with a twist”こそポール・スミスの真骨頂
ここ数年ファッションのカジュアル化が加速していた反動で、スーツを上手に着こなしてみたい、という人も少なくないだろう。実際、スーツはその人をもっとも美しく見せられる衣服だったりもする。ビジネスはもちろん、プライベートでも、もっと気軽に、そして楽しく着用しても良いかもしれない。上手に着こなしていれば、カフェの店員さんの反応も変わるし、何より良きプレゼンテーションツールになり得る。
もともとスーツを着るのは好きだという濱尾ノリタカも、今回〈Paul Smith(ポール・スミス)〉の新作3着を着てフォトシューティングに臨んでみて、改めてスーツのお洒落を積極的に楽しんでみたくなったという。
「Paul Smithのスーツは、基本的にはクラシックでオーセンティックなのに、柄やちょっとしたディテールで茶目っ気を感じさせるんですよね。そこがいかにもイギリスのブランドらしい。僕はそもそもUKカルチャーが好きなんです。イギリスはファッションに限らず、音楽や映画も、少し尖ったところがあると感じていて。あのカルチャーがすべて詰まっている感じがします。ヒネリがあるからこそ、遊んだ着こなしも楽しめそうだし、こういうスーツなら、プライベートでもどんどん着てみたいです」
以下、濱尾のインプレッションを交えつつ、彼を魅了した3着のスーツの詳細と、着こなしのポイントを紹介していこう。
Style 1:グリーンの三重奏で端正な3ピースがぐっとモダンに
濱尾ノリタカがまず袖を通したのは、〈Paul Smith〉の3ピーススーツ。こちらはレギュラーフィットの定番モデル。3ピースは必要以上に貫禄が出すぎるから苦手と感じている人も多いと思うが、ご覧の通りの美しいシルエットゆえ、無理なく着用できるだろう。
生地はイタリアの名門生地メーカー、「FRATELLI TALLIA DI DELFINO(フラテッリ・タリア・ディ・デルフィノ)」社のNAPORIコレクションのもの。贅沢なスーパー130’Sウール素材を使用しているため、タッチはとてもしなやかで、ドレープも綺麗に出ている。杢糸ならではの味わいある色調も魅力で、よく見るとうっすらタータンチェック柄が浮かぶ、じつに洗練された生地だ。
コーディネートは、スーツのチェックに使われたグリーンを拾い、タイとシャツのストライプもトレンドのグリーンとしてみた。
「グリーンは着こなすのが難しい色と感じていましたが、このコーディネートはとてもシック。グリーンにはグリーンを合わせるといいと勉強させていただきました。それぞれのアイテムのグリーンもとても絶妙な色味ですし、僕らの世代ならこのくらい色で遊んでもいいかもしれない。お仕事でも、こういうさりげなくセンスを感じさせるスーツスタイルをするとスーツに負けないように僕自身も身が引き締まります」(濱尾)
Style 2:王道のネイビースーツは合わせる小物でヒネリを
続いて濱尾は、ネイビーベースにシャドーストライプを配したスーツにトライ。パッと見はベーシックな趣の1着だが、定番人気も納得の美しいシルエットや、リッチなスーパー100’Sウールの生地に、格上のエレガンスが香る。
「どこに出ても間違いない1着。フォーマルな場面でも映えそうです。ベーシックなネイビー系のスーツだからこそ、逆にシルエットの美しさも際立って感じられるのもいい。若い世代ではオーバーシルエットの服が流行りですが、スーツはやっぱりこういう体にきちんとフィットするものが一番カッコいいと僕は思います。」(濱尾)
濱尾のお望み通り、Vゾーンは無地のシャツにレジメンタルタイなどを合わせる王道コーデではなく、幾何学柄のネクタイとドット柄のボタンダウンシャツでちょっぴり主張させてみた。足元のローファーも、ヴァンプ部分にマルチストライプをあしらった小粋な1足だ。
「このコーデ、素敵です。クラシックを重んじつつ、少しだけ外す。いかにもスーツを着慣れた人のテクニックといった印象です。ビジネスもいいけれど、お洒落なレストランで食事するような、ちょっと着飾って出かけたいシーンにぴったりですね」(濱尾)
Style 3:ミニマムな色使いでグレースーツの色気を引き出す
最後に着用したのは、グレーベースのスーツ。生地は、Style1で着用したスーツと同じく、スーパー130’Sウールを用いた「FRATELLI TALLIA DI DELFINO(フラテッリ・タリア・ディ・デルフィノ)」社のNAPOLIだ。
「このスーツ、個人的に一番のお気に入りかもしれません。グレースーツもクラシックの定番だと思うのですが、この生地、よく見ると細かなドット柄が入っているんです。うっすら青味も感じるし、この控えめな主張感が大人っぽいなと感じます」(濱尾)
色使いをなるべく控えて、全身モノトーンライクにまとめたコーディネートも、濱尾は好きだという。
「シャープな雰囲気がして、いかにも仕事ができそうな感じがしませんか(笑)。それでいて足元を黒のサイドゴアブーツにし、タイもじつは小剣側を別色で切り替えた技ありの1本と、ポイント、ポイントでヒネリを効かせている。いかにも〈Paul Smith〉らしいスーツですし、着こなしだと思います。もしこのスーツを手に入れたら、そっくりこのまま真似したいくらいです」(濱尾)
●問い合わせ先
ポール・スミス リミテッド 03-3478-5600