ドルチェ&ガッバーナの新コレクションを着た比江島慎と渡邉裕規、バスケ人生を語る

B.LEAGUE 2023-24 シーズンが開幕。『Hypebeast』は、宇都宮ブレックスの本拠地『ブレックスアリーナ宇都宮』まで向かい、練習終わりのふたりにバスケ人生について伺った

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「FIBAワールドカップ2023」の対ベネズエラ戦で23得点と大爆発、日本を熱狂させたのが比江島慎選手。そして比江島選手と同じ宇都宮ブレックスに所属し、バイスキャプテンを務める渡邉裕規選手。Bリーグを代表するふたりが、自身のバスケットボール人生を語る。青山学院大学バスケットボール部の先輩・後輩だけあって、トークでも息の合ったコンビネーションを見せた。

Hypebeast:バスケットボールを始めたきっかけから教えてください。

比江島慎(以下、比江島) 僕は兄がバスケをやっていたので、兄の影響で僕もバスケを始めました。

渡邉裕規(以下、渡邉) 僕も同じですね。僕が小学3年生の時にお兄ちゃんが始めて、もともとサッカーをやっていたんですけど、バスケをやるようになりました。

小学生の時は、まわりで一番うまかったのでしょうか?

渡邉:僕は違いますけど、マコ(比江島選手の愛称)はきっとそうだったはず。

比江島:僕はチームの中では一番うまかったですけど、まわりの地域にはもっとうまい人もいました。

これまでのバスケ人生を振り返って、悩んだことや辛かったことはありますか?

渡邉:僕は高校から推薦の話が来なかった時が一番辛かったですね。中学生の時に神奈川県選抜の12人に選ばれて、一校ぐらい誘ってもらえると思ったら来なくて、高校に行けるかどうかわからないという。勉強もしていなかったので(笑)。

比江島:高校生の時にU-18の日本代表に選ばれて、日本では通用したのにアジアにはもっと大きな選手がいて、自分のプレーがまったく通用しなかったのが最初の壁でした。最大の挫折は4年前のワールドカップです。ワールドカップのために海外に挑戦したのに本番ではなにもできなくて、チームも全敗で、あの時はドン底でした。

その壁を、どう乗り越えたのですか。

比江島:まず自分の現在地を受け入れるというか、自分に足りないものを探しました。そこからディフェンス力を意識して、ドライブの種類を増やして、3ポイントの精度を高めるとか、課題に取り組んでいます。

渡邉:僕は、壁にぶちあたった時に誰かのせいにするのが一番良くないと思っていて、プレータイムが減ると食事がどうとか生活がとかいろいろ考えるんだけど、そういうことじゃないんですよ。練習しないとシュートは入らない、ってシンプルな話なんですよ。

宇都宮ブレックスはファンの熱狂的な応援で知られていますが、ファンの応援はプレーに影響しますか?

比江島:影響すると思います。ブレックスのファンの皆さんは本当に熱いのでホームで試合をする時は間違いなく力になるし、2022年(2021-22シーズン)にBリーグで優勝した時にはとても多くのブレックスのファンの皆さんがアウェーの試合にも駆けつけてくれて、敵地だと思えない環境を作ってくれました。

渡邉:僕らふたりはもともと実業団のチームにいて、お客さんなんて全然入っていない時代からやっているので、ブレックスのファンの皆さんの応援は心からうれしいし、助かっています。

2016年秋にBリーグが発足して、バスケを取り巻く環境は変わりましたか?

渡邉:こんなことになるとは思っていなかったです。だってワールドカップなんて、(広瀬)すずちゃんが地上波で応援してくれて、昔だったらあり得ないですよ(笑)。

ワールドカップでの躍進もあって、10月に開幕したBリーグも盛り上がっています。

渡邉:アリーナはどこも満員ですよね。マコなんて、外に出られないです。
マコの3ポイントシュートを決めた後に舌を出して指を差すポーズ、“比江島ポーズ”なんて言われているけど、パクリですから、あれはヤバいですよ。

オリジナルがあるわけですね。

比江島:NBAのブルックリンのミケル・ブリッジズ選手のパフォーマンスです。でもSNSで本人から公認をもらったので大丈夫です(笑)。

今シーズンのBリーグに賭ける思いをお聞かせください。

渡邉:昨季が良くなかったので、(8チームが出場できる)チャンピオンシップに戻りたいですね。もちろん優勝ってのもありますが、まずはチャンピオンシップに出ないと優勝もないので。このメンバーだったら行けると思います。

比江島:僕も昨季は屈辱的なシーズンだったので、リベンジしたいです。チームとしては王座奪還をしたいですし、個人的にはパリ五輪につなげるシーズンにしたいという思いもあるので、そこに向けて成長を続けたいです。

Bリーガーを目指す若い人にアドバイスをするとしたら、何を伝えますか。

渡邉:昔と違って今はユースチーム等の育成プログラムが整っているし、マコたちのおかげでオリンピックに出られるとかNBAに行くといった具体的な夢もあります。そうした環境があるわけだから、とことんやったほうがいい。でも読者のみなさんは、マコのアドバイスを聞きたいんじゃないかな。

比江島:「謙虚になる」ということですね。上には上が絶対にいるんで、現状に満足しないで、常に向上心を持つことが大事だと思います。

ご自身のバスケ人生を振り返ると、いかがですか?

渡邉:僕はまわりに恵まれていたと思います。中学、高校、大学、実業団、プロと、いいタイミングでいい出会いがありました。

比江島:僕も周囲の人に支えられて幸運だと思っています。正直、もっと若い頃から海外に目を向けて、高校を卒業した時点でアメリカの大学に行っていたらどうだったかな、と考えることもあります。でも、もしそうしていたら、今とプレースタイルが変わっていた可能性もあるし、どっちが正解だったかはわかりませんね。

ワールドカップでは比江島選手の神がかった3ポイントが連発しましたが、あれはなぜ可能になったのでしょう?

比江島:……、努力してきたから、かな?

渡邉:もっと大きな声で言ったほうがいいよ!

比江島:自分を信じ続けてきた結果かもしれません。僕は代表メンバーの当落線上にいて、比江島はおっさんだからもう要らないとか、トム(・ホーバス監督)さんのバスケには合わないという声も耳に入っていました。でも世界と戦う時には自分がチームの役に立てるはずだと思っていましたし、トムさんのバスケを表現すれば世界を相手に勝てると信じていました。

渡邉:いま思ったんですが、マコみたいにしつこいヤツが一流の選手として残るわけじゃないですか。なぜしつこいかというと、自分に自信があるから。いまはSNSとかでいろんなことを言われるけれど、結果を出せば世界が変わるから、マコみたいに頑固にやることが大事だと思いました。

━━大変いいお話をありがとうございました。

比江島慎
1990年福岡県に生まれる。青山学院大学卒業後、オーストラリアリーグやアメリカNBAのサマーリーグなど、海外でもプレーする。2019年に宇都宮ブレックスに加入、2021-22シーズンにはチームを優勝に導き、チャンピオンシップのMVPに輝いた。FIBAバスケットボールワールドカップ2023でも大活躍、パリ五輪への出場権獲得の立役者となった。
渡邉裕規
1988年神奈川県に生まれる。世田谷学園高校から青山学院大学に進む。卒業後は実業団のパナソニックトライアンズに加入、2013年に宇都宮ブレックスの前身であるリンク栃木ブレックスに移籍した。2023-24年シーズンはバイスキャプテンとして、キャプテンの田臥勇太とともにチームを牽引する。

お問い合わせ
ドルチェ&ガッバーナ ジャパン Tel.03-6833-6099

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