長年続いたスニーカーブームに終焉の時が近づく?
逆に〈On〉〈ASICS〉〈Salomon〉といったブランドは市場シェアを拡大
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長年続いたスニーカーブームに終焉の時が近づいてるのかもしれない。『Business of Fashion(ビジネス オブ ファッション)』が、スニーカーの高成長期はついに終わったとレポートしている。
市場調査会社「Euromonitor(ユーロモニター)」によれば、2022年のスニーカーの世界規模での売上高は1,524億ドルで、前年比2.7%の増加となっているが、2021年の19.5%増に比べると、大きく失速する結果に。その前の期間を目を向けると、2018年が9.5%、2019年が5.7%、2020年が-12%(これは恐らくコロナ禍によるものだろう)となり、さらに2023年を3.5%増、2024年を3.6%増と予想している。〈Nike(ナイキ)〉と〈adidas(アディダス)〉のプロダクト減産のニュースをお伝えしたが、これまでシーンを牽引してきたHYPEなスニーカーが苦戦する中、逆に〈On(オン)〉〈ASICS(アシックス)〉〈Salomon(サロモン)〉といったブランドは市場シェアを拡大しているという。また、スニーカーの売れ行きは、ストリートウェアの浮き沈みにも大きく影響されるが、現在はメンズウェアの主流となっているプレッピースタイルに映えるミュールやローファーに取って代わられ始めている状態のようだ。