イーロン・マスクが史上初めて2,000億ドルの資産を失った人物に
「Tesla」の株価がここ数週間で下落
昨年の『Twitter（ツイッター）』社の買収以来、話題に事欠かないElon Musk（イーロン・マスク）が、2,000億ドル（約26兆1,600億円）もの資産を失ったことが明らかになった。
『Bloomberg』の報道によると、Elonの純資産は2021年11月のピーク時には3,400億ドルであり、その翌月に「LVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）」のCEOであるBernard Arnault（ベルナール・アルノー）が彼を追い抜くまで世界一の富豪の座に君臨していたようだ。しかし、ElonがCEOを務める「Tesla（テスラ）」の株価がここ数週間で下落したため、彼の純資産は1,370億ドル（約17兆8,000億円）になってしまったとのこと。同誌曰く、2,000億ドルもの資産を失ったのはElonが史上初だという。
「Tesla」は昨年EV分野で既存の車メーカーとの競争が激化したため、同社製品の需要が弱まり、中国での生産を縮小せざるを得ない状況に。また、昨年12月には在庫一掃のためのセールを発表し、同年末までの納車で3,750ドルの割引を購入者に提示。しかも、その後年末まで2週間を切った段階で、割引額を7,500ドルに倍増している。これらの動きを受けて、「Tesla」の株価は先月37％下落した。なお、今年1月2日（現地時間）に発表された2022年第4四半期の納車台数も、市場予想を大きく下回っている。
