22歳の米 TikToker が地元のリサイクルショップで奈良美智のアート作品を発見
『eBay』にて購入価格の約280倍もの値段で落札される

“One man’s trash is another man’s treasure.”ということわざは、昨今のアート業界でもよく聞かれるようになった。この意味は「ある人にとってのガラクタは、別の人にとっては宝物」ということ。まさにこのことわざを体現するような出来事が、先日アメリカ・イリノイ州で起こった。
イリノイ州ウィートンに住む22歳の大学生 Terrelle Brown(テレル・ブラウン)は『TikTok』を通して自身が収集した古着や雑貨等を販売しており、地元の同世代の間ではTikTokerとして有名な存在。Terrelleはある日、いつものように地元のリサイクルショップ『Goodwill(グッドウィル)』で中古品をチェックしていたところ、特徴的な少女のイラストが描かれた灰皿を発見し、10ドル(約1,300円)ほどで購入した。彼は購入した時点ではこの灰皿の詳細については知らなかったようだが、後にネットで検索すると奈良美智のペインティング『Too Young To Die』をモチーフに2002年に製作された“Too Young To Die DISH”という作品であることが発覚。その後彼はこの灰皿をオークションサイト『eBay』に出品し、2,860ドル(約37万3,000円)で販売した模様。
Terrelleがメディアの取材で語った後日談では、彼と全く同じ灰皿を見つけたTikTokerが全米で数人おり、その中にはすぐ売りに出した者もいれば、売らずに所有することも選択した者も何人かいたそうだ。現在アメリカにおいて奈良美智の作品の人気は年々加熱しており、今回のようなケースが今後も起こりうるかもしれない。