Ferrari がワンオフシリーズ最新作の SP48 Unica を発表
F8 Tributoをベースにした2シーター・スポーツ・ベルリネッタ
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イタリアの高級車ブランド「Ferrari(フェラーリ)」は5月5日(木)、ワンオフシリーズの最新作 Ferrari SP48 Unicaを発表した。これは、とあるクライアントの指定に従って作り込み、その要望を明確に表現するようデザインされた、唯一無二の完全なビスポークモデルであるという。
SP48 Unicaは、Ferrari F8 Tributoをベースに、チーフ・デザイン・オフィサーのフラヴィオ・マンゾーニ指揮の下、「Ferrari Styling Centre」がデザインした2シーター・スポーツ・ベルリネッタだ。その引き締まったラインからベース車を言い当てることは容易だが、矢尻のようなフロントの形状によって明確に異なるデザインとなっている。このユニークな新モデルのデザインで不可欠な役割を果たしたのが、プロシージャル・パラメトリック・モデリング技術と3Dプロトタイピング(積層造形法)の幅広い活用だという。これによってフロント・グリルとエンジン用エア・インテークを完全に再設計。ひとつの塊から削り出されたような完全に3次元のグリルが生まれたとのことだ。
真上から見るとルーフ中央部が強調されており、そのグラフィックは、リアウィング手前に設けられたエア・インテークと対応している。この角度で見ると、SP48 Unicaの高度なスタイリング研究の成果がよく分かるかもしれない。SP48 Unicaでは、熱流体力学に関するデザインを完璧に磨き上げ、空力バランスの変更も実現されているという。F8 Tributoと最も異なる部分として、フロント・バンパーおよびリア・スポイラー下にあるエンジン冷却用エア・インテークが挙げられるが、その深いグリルは、プロシージャル手法によって、通過する空気の量が最大となるよう各部分最適な角度を実現。インタークーラー用インテークをサイド・ウィンドウのすぐ後方に配置でき、これによってボディ側面のインテークを縮小。リア・オーバーハングを延長したことで、ルーフエリアによるリフトが低減され、リアのダウンフォースも増大しているという。
インテリアはほぼベース車のままだがカラーとトリムの組み合わせを変更。シートをはじめトリムの大半には、特別に開発されたレーザー・パンチング加工の黒いアルカンターラを使用しているとのこと。長年のクライアントのためにデザインされ、完成までの全段階でクライアントが深く関与したワンオフ SP48 Unicaは、スポーツカーを大胆に解釈し、そのレースの魂とスピードの奥義を巧みに強化したものだという。「Ferrari」では、既存モデルを効果的に変貌させるという目標を達成し、同社の中核理念にオマージュを捧げる1台が完成したとしている。