Maserati の新型 Gran Turismo のプロトタイプが初めて公開される

イタリアが誇る高級車ブランド「Maserati（マセラティ）」が、開発中の2ドアスポーツカー Gran Turismo（グラントゥーリズモ）の次期型プロトタイプのリーク画像を公開した。

数年前、「Alfa Romeo（アルファロメオ）」Giulia（ジュリア）のテストミュールをまとっていたプロトタイプだが、今回フィンランド・ラップランド山中で捉えた開発車両は、これまでで最もカモフラージュが落とされ、最終デザインがかなり露出している。ヘッドライト内部は量産型コンポーネントか不明だが、オレンジマーカーがあることから、これが米国仕様であることがわかる。

また低いノーズ、ベントを備えるボンネットなど、「Ferrari（フェラーリ）」599GTB Fioranoを彷彿させるエクステリアが確認できる。さらに、フロントバンパーのサイドエアインテークの後ろには、2つのインタークーラーが隠されているようで、これがツインターボエンジンを搭載していることを示唆。側面ではフラッシュドアハンドル、後部ではプラスチック製ディフューザーで補完されたクワッドエキゾーストパイプ、スーパーカー MC 20に似たLEDテールライトを装備。その左右を接続するクロームストリップがあるようにも見える。

インテリアは明らかとなっていないが、フルデジタルインストルメントクラスターを含むインフォテインメントテクノロジーが搭載される可能性が高いと言える。パワートレインは、MC20から3.0L V型6気筒ツインターボ “Nettuno（ネットゥーノ）”エンジンを流用。ZF製8HP8速オートマチックと組み合わされ、最高出力は600ps以上、最大トルク730Nmを発揮すると予想される。

当初、GranTurismoの新型は2021年後半に公開予定だったが、遅れが生じ、2022年内にはワールドプレミアされる予定となっている。その後はオープンモデル Gran Cabrio（グランカブリオ）を設定するほか、フルエレクトリックバージョンも発売が確定している。その他の詳細についてはこちらから。