中国発の SHIEN が2022年世界で最も人気の高いファストファッションブランドに
早くも〈UNIQLO〉の2倍の規模に
移り変わりの早いトレンドを掴んだデザインと、驚異的な安さから、Z世代の若者を中心に人気を集める中国発のファストファッションブランド〈SHIEN(シーイン)〉。中国メディアの報道によると、〈SHIEN〉の売上高が、早くも〈UNIQLO(ユニクロ)〉の2倍の規模に達したようだ。
2008年に設立されてからまだ約10年経たずにして、現在世界150カ国で展開され、イギリスをはじめ、世界113カ国において「Google(グーグル)」で最も検索されているという〈SHIEN〉。本ブランドの2022年上半期の売上高は、前年比5割増の160億ドル(約2兆2,300億円)となっており、2022年8月決算が年間売上高2兆3,011億円の〈UNIQLO〉の2倍の規模に。また、『Euromonitor』によると、このe-コマースプラットフォームの価値は約1,000億ドルに達し、世界最大のオンラインのみのファッションブランドとなっているとのこと。
しかしながら〈SHIEN〉は、一部の従業員に対して1日18時間働かせ、月に2〜3日しか休みを提供せず、その報酬も服1着を作るごとにわずか約6円しか渡していないことも明らかとなっており、『Public Eye』は、「ほとんどの工場には非常口がなく、火災が起きた場合に致命的な影響を与える可能性がある鉄格子の窓が付いている」と報告している。さらに、グラフィックデザイナー GUCCIMAZE(グッチメイズ)ら新鋭アーティストの作品にかなり酷似したアイテムをリリースしていることでも非難を浴びている。
早いとこ潰れてくれ〜SHEIN pic.twitter.com/zpmjo1kpWM
— GUCCIMAZE®︎ (@GUCCIMAZEJP) November 29, 2022