レアル・マドリードとバルセロナのハーランド獲得レースを Nike がバックアップ?
ピッチ外で〈adidas〉と〈Nike〉の裏クラシコが勃発
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長らくフットボールシーンを牽引してきたCristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド)とLionel Messi(リオネル・メッシ)の2大スターは、来年で37歳と34歳を迎える。彼らのプレーを見ると衰える様子はまだまだ感じられないが、そろそろ引退の2文字が頭をよぎることだろう。2人の引退がクラブやスポンサー、ひいてはフットボールシーンにもたらす影響は計り知れず、既に各所は水面下で動きはじめている。その最たる例が“次なるスター探し”だ。
最有力候補は、(もはやスターだが)パリ・サンジェルマン(PSG)の22歳 Kylian Mbappé(キリアン・ムバッペ)と、ボルシア・ドルトムントの21歳 Erling Braut Haland(アーリング・ブラウト・ハーランド)の2人。両者に対しては世界中の名だたるビッグクラブが関心を寄せているが、MbappéはかねてからRonaldoが憧れの選手と公言していることから、2022年のレアル・マドリード入りがほぼ確実視されている。となると、レアル・マドリードの宿敵バルセロナとしてはHalandまで加入されてしまうと、戦力的にもコマーシャル的にも立つ瀬がなくなってしまう。そこで、このピッチ外で静かに繰り広げられるクラシコに、バルセロナとサプライヤー契約を結ぶ〈Nike(ナイキ)〉が参戦する可能性が出てきた。
現在のバルセロナはMessiを手放さなければいけないほどの財政難に陥っているが、何を隠そうレアル・マドリードは〈adidas(アディダス)〉とサプライヤー契約を締結しており、〈Nike〉としても次世代の2大スターがどちらもライバルの手中に収まる1人勝ちの状況は避けたいところ。そして、RonaldoとMessiがそうだったように、Mbappéがレアル・マドリード、Halandがバルセロナという対立構造を生んだ方が経済的にプラスになることを知っているため、資金面でバルセロナをバックアップする可能性が高いというのだ。
もちろんHalandがレアル・マドリードとバルセロナ以外に移籍することも十分にあり得るが、果たして来シーズンの彼は一体どのクラブのユニフォームを纏っているのだろうか。