米国内の一部の州で Apple Wallet に運転免許証や身分証明書が登録可能に
まずは空港のセキュリティチェックで利用可能となる模様
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米「Apple(アップル)」は9月1日(現地時間)、アメリカ国内の一部の州で運転免許証や州発行の身分証明書を『Apple Wallet』に登録できるようになると発表した。
『Apple Wallet』はiPhone、iPod touch、Apple Watchなどで使用できるアプリで、クレジットカードやプリペイドカード、飛行機の搭乗券、映画のチケット、ポイントカードなどをアプリ内で管理できる。例えば、iPhoneに登録してある搭乗券を使って空港で手続きをしたり、QRコードを使って劇場で映画のチケットを発券することが可能だ。また、アメリカの一部の学校では同アプリに学生証を登録できるようになっている。
運転免許証や州発行の身分証明書が『Apple Wallet』に登録可能となる地域はアリゾナ州とジョージア州から始まり、続いてコネチカット州、アイオワ州、ケンタッキー州、メリーランド州、オクラホマ州、ユタ州で導入される。「Apple」の発表によると、他の州とも交渉を進めており、今後全州での導入を見込んでいるという。このシステムはまず「米運輸保安庁(TSA:Transportation Security Administration)」の管轄である空港セキュリティチェックで利用可能となり、搭乗がスムースに行われることで、利便性が格段に向上すると予想されている。
今回の発表に際し、『Apple Pay』および『Apple Wallet』担当副社長のJennifer Bailey(ジェニファー・ベイリー)は「Apple Walletに運転免許証と州発行の身分証明書が追加されたことは、“物理的な財布”を安全で使いやすい“モバイルウォレット”に置き換えるという当社のビジョンにおける重要な一歩です」と語った。