Spalding が NBA との約40年にわたるパートナーシップ契約を終了した理由を明かす
今後は新たなプロダクトの開発などに注力する模様

1876年創業のアメリカの老舗スポーツ用品メーカー〈Spalding(スポルディング)〉は今年5月、2020-2021シーズンをもってNBAとのパートナーシップ契約を終了とする旨を発表。世界中の人々が驚いたこの決定について、同社はその理由と今後のプランをあらためてメディアに明かした。
〈Spalding〉は、1946年から37シーズンにわたってNBAの公式試合球を製作していた〈WILSON®(ウイルソン)〉の後を引き継ぎ、1983年以降同リーグのオフィシャルパートナーとして約40年間公式球を提供してきた。先述の通り2020-2021シーズンをもって両者のパートナーシップは終了し、2021-22シーズンからは再び〈WILSON®〉がNBAの公式球を手掛けることになる。
〈Spalding〉の副社長兼ゼネラルマネージャーのMatt Murphy(マット・マーフィー)は、NBAとのパートナーシップ契約満了の理由について以下のように語った。「NBAのパートナーとして、Spaldingの製品を世界で最も偉大なアスリートたちに使用してもらうことは、長い間我が社の特権でした。2019年末から2020年初めまでの数カ月間、我々とNBAは今後のパートナーシップについて真剣に話し合いました。しかし、条件面でお互いに合意できず、2020-2021シーズンを最後に契約満了となることが決定しました」。また、Murphyは〈Spalding〉の今後の計画として、NCAA(全米大学スポーツ協会)やヨーロッパの男子プロバスケットボールリーグであるEuroleague(ユーロリーグ)、FIBA(国際バスケットボール連盟)などとのパートナーシップ契約は継続し、新たなプロダクトの開発などに注力していくと語っている。
ちなみに、現在〈Spalding〉の海外版公式オンラインストアでは、NBA公式試合球の最終ストックを販売中。本プロダクトは今後生産されることはもうないため、欲しい方は在庫があるうちにゲットしておこう。