Futura が THE NORTH FACE を相手取った訴訟の状況を報告
“Atomモチーフを時々使っている自称ストリートアーティスト”

去る1月に〈THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)〉を相手に商標権侵害の訴訟を起こしたFutura(フューチュラ)。その主張は〈THE NORTH FACE〉が2019年から展開している“FUTURELIGHT”シリーズにおいて、Futuraの象徴的な“Atom(アトム)”のモチーフを不当に利用し、名称もFuturaとの関連性のあるようなネーミングにしているというもの。このたびFuturaは自身の『Instagram』にて、今件における現在の心境を明かした。
当初、Futura自身、“FUTURELIGHT”シリーズの存在を知らず、何百通に及ぶ「THE NORTH FACEとのコラボについて教えてほしい」という主旨のDMによって気が付いたという。〈THE NORTH FACE〉にコンタクトを取ろうと試みるも、直接の話し合いを拒否されたため、訴訟に踏み切ったFuturaサイド。最近裁判所に提出された書類によれば、〈THE NORTH FACE〉はFuturaを“Atomモチーフを時々使っている自称ストリートアーティスト”とし、Futuraはいくつかの異なるバージョンでもAtomモチーフを描いているため、モチーフに対する権利を持たないと主張しているようだ。Futuraはこれに対して「もしこの主張が通れば、我々の多くが(ストリートファッションの基盤となっている)自分のロゴやブランドの権利を保護できないことになる」と非常に危惧している。
そして、声明の最後で〈THE NORTH FACE〉側から弁護士費用を負担するように脅されていると明かした。